新型コロナウイルスの影響で、Jリーグもチーム活動を一時休止している状況。自宅待機が続く中で、インスタグラムにUPした料理写真が話題になっている松井大輔選手に、J1とJ2にみる“格差”を聞いてみた。

※本記事は、松井大輔:著『サッカー・J2論』(ワニブックス刊)より、一部を抜粋編集したものです。

地方チームの勝利給は10万円

J1とJ2の違いを端的に表現するとしたら、それはお金です。ちょっと雑な表現になってしまったので言い直すと、カテゴリーの違いは各クラブの予算規模にダイレクトな形で表れています。

Jリーグが公開した2018年度のクラブ経営情報開示資料によると、J1クラブの平均営業収益は約48億円でした。

スポンサー収入、入場料収入、物販収入(グッズの売り上げ)、アカデミー関連収入など、すべての面でトップカテゴリーのJ1がJ2を上回っているのは、あらためて言うまでもないでしょう。一方、J2クラブの平均営業収益は約15億円で、J1と比べて約3分の1の規模で運営していることがわかります。

この差は契約している選手の身の回りに反映されます。最もわかりやすいのは年俸でしょう。大枚をはたいて獲得する外国籍選手を除き、日本人で大台と言われる1億円以上の年俸をもらっている選手はJ1のほんのひと握り。プロ野球で大々的に報じられる推定年俸と比べると、だいぶ少ない額です。

J2になるとさらに現実的な数字が並び、1千万円に満たない選手が数多くいるのが実情です。新卒選手はプロC契約といって上限480万円の契約を結ぶけれど、実際には年俸200万円以下の金額でプレーしている選手もいます。

契約する際の支度金(クラブが負担する引っ越しなどにかかる諸経費)もピンからキリまで違いがあって、J1なら100万円単位、J2になると10万円単位といった具合に。

それからインセンティブの部分でも差が出てきます。試合に勝利した時の勝利給は、J1の多いチームだと100万円近い額をもらっています。でもJ2の地方チームはその10分の1に満たない場合もあるでしょう。

華やかな世界に映るJリーグも、待遇面だけを切り取ると厳しい環境の選手が数多くいるのです。