いくつもの仕掛けでファンを喜ばせてくれた

新メンバーは中学3年生の宮沢友、中学2年生の若菜こはる。

▲宮沢友
▲若菜こはる

似たようなタイプだと、同じ中学生ということでニコイチに見えてしまいがちだが、自己紹介トークでまったく正反対のタイプだと判明。これは非常に大きなポイントだ。

しかし、コロナ禍を超えて、自由に声出しができる状況になっていて本当に良かった。ファンが2人を完全にウエルカムな気持ちで迎え入れてくれていることは、大きな声援ですぐに伝わってきたし、ステージと客席が一体となって、新体制を盛りあげていくぞ! という空気感が、どんどん大きくなっていくのも手に取るようにわかった。

これはukkaの歴史のなかで、とてつもなく重要な瞬間に立ち会っているのかもしれない。そう思うと、さらに高揚感が増すし、セットリストもフロアを爆発的に熱狂させるような構成になっていたから、大雪が降るかもしれない、なんて言われていたのがウソだったみたいに、館内は熱気でものすごいことになっていた。

▲熱狂に負けないパフォーマンスを披露するukka

さらにファンを喜ばせる仕掛けがあった。最初のMCコーナーでは、3月にスタートする春ツアーの概要を発表。これはうれしいニュースだが、東京公演は7月だし、まだちょっと先の話だ。そう思っていたら、次のMCコーナーではメンバーが真っ赤なコートで衣装を隠している。その下にはあるのは新衣装。アイドルが新衣装を身に纏うということは、すなわち新曲が決まった、ということ!

そんな流れで初披露された新曲『Overnight Rainbow』。新曲が出るということは、近々リリースイベントが開催される、ということでもある。次に見られるのは春ツアーかと思っていたのに、2月4日からリリイベが始まるとなったら、それはもう歓喜は2倍にも3倍にも加速する。新たな門出の日に、ここまでしっかりと仕込んでくれていたのは、本当に素晴らしいことだと思う。いや、パーフェクトな船出と言っていいだろう。

6人から7人になり、歌割りも変われば、フォーメーションも変わる。

メンバーが奇数になったことで、明確にセンターが浮かびあがるフォーメーションも増えたのだが、そこにもう新メンバーが立っていたり、歌い出しを新メンバーが担当するようなシーンも。これは彼女たちがいきなりアイドルになったわけではなく、スタプラ研究生としてレッスンやステージを重ねてきたからこそできること(いや、それでも短期間でukkaとして、ここまでパフォーマンスをできてしまうのは驚嘆モノなのだが)。

リリイベを経て、春ツアーのころには、どんな「7人」になっているのか? 新メンバーが加わったことで他のメンバーにも、昨年までは見られなかったような表情が動きが出てきたし、想像もできない「形」ができていくかもしれない。

ここからずっと追いかけていったら、間違いなく面白いところに連れて行ってもらえる! そう確信したアイドル史に残る「衝撃のデビュー戦」だった。これは見ておいて本当によかった!! アイドルの可能性はいつだって無限大なのだ。

▲新生ukka。追いかけてみてはいかがだろうか!

(取材:小島 和宏)