八千代高校のピステで多摩川の風になる!

時は流れて、2022年。

僕は30歳になり、前十字靭帯を断裂しました。術後のリハビリで近所のジョギングを始めた頃、ジョギングするおじさんに軽々と追い抜かれていました。

自分で言うのもなんですが、僕はめちゃくちゃ走れるタイプだったので、家の周りを走っていて誰かに抜かれたことなど10年以上、一度もありませんでした。

体を動かすにあたって、お医者さんからいくつか指示をもらっていました。ひとつは「ゆっくりとジョギングから始めて、無理はしないように」ということ。この指示は守りました。どうせ速くは走れないので。

しかし、おじさんに抜かれることが思いのほか屈辱だった僕は、もうひとつの指示を破ってしまいました。それは、巻かなくていいと言われているテーピングをゆるゆると膝に巻いて「まあ、怪我してるんで」というアピールをしながら走ること。

追い抜かれるときは必ず膝をさするというアピールまでしましたが、あえなく膝以外に負担がいって、他の部位が痛くなったため、やむなくテーピングを剥がしました。

そのときに思い出したのが、大学時代の埼玉栄作戦です。

「強豪のウェアを着てるってことは昔はすごかったけど、今はあえてゆっくり走ってる。そうジョガー(ジョギングをする方々)たちに思わせればいいんだ。そうだ、強豪を着よう」

……そうだ 京都、行こう。みたいに言うな。そんなこと気にするのおまえだけだよ。

しかし、埼玉栄や大宮東は使い込みすぎて、プリントの剥がれが激しく、夜道で学校名アピールできる感じではありません。また僕の家がある川崎近辺では知名度的にも弱い。

僕の手札は、どれも友達からもらった興国高校のユニフォームと八千代高校のピステ、エスパルスユースの友達からもらった清水エスパルスのウェア、そして大宮アルディージャのウェアです。

まず、エスパルスユースやアルディージャはリアリティがなさすぎ。「練習着を買うくらいファンなんだ」「フロンターレのほうが強いし」とかナメられるかもしれないので再収納(ファンの皆さんごめんなさい。完治した今は、エスパルスやアルディージャで川崎のウェアを着たジョガーをワイナイナくらい追い越しまくっています)。

▲清水エスパルスのウェア 写真:本人提供

余談ですが、僕は生粋のレッズサポーターだけど『友人の選手からもらったウェアは着ていい』ことを自分ルールとしています。そもそもレッズがトレーニングトップを市販してくれていたらレッズを着るのである。発売してくれ。

お次の興国高校は多くのプロを輩出しており、学校ブランドとしては申し分なし。部員数が多いのでリアリティもある。

しかし、残念ながら学校名が大きく書いてあるデザインのユニフォームではないのです。背面に学校名が書いてあるからこそ、抜かれる際にマウントが取れるのである。興国高校、再収納。

そう考えると八千代高校のピステは最高でした。僕の2個上で全国ベスト4。一個下でベスト8。背面に大きく八千代の文字。色味も緑とオレンジという八千代高校以外は絶対着ないデザイン。

▲八千代高校のピステ 写真:本人提供

僕は八千代高校のピステを着て、多摩川の風になりました。

「俺が多摩川の長澤和輝だ!!!」

▲もちろん母校・獨協大学の練習着もある 写真:本人提供

次回の『カカロニ・すがやの“熱”Football Watch!』は、2月12日(月)更新予定です。お楽しみに!!


プロフィール
 
カカロニ・すがや
1991年3月5日生まれ。O型。東京都出身。2016年、現在の相方である栗谷とカカロニを結成。グレープカンパニー所属のお笑いコンビとして活動中。趣味はサッカー(サッカー歴15年・ブラジル・ロシア・カタールW杯を現地観戦)、深夜ラジオ(元ハガキ職人)。特技はサッカーとくりぃむしちゅー上田さんの例えツッコミを暗記すること。Twitter:@sugayazinho instagram:sugayazinho