仲間がいっぱいいるほうがなんでも楽しい!
――でもそれができるのって、ほかの演者さんだったり、若いスタッフだったりと、1GAME全体が育ってきた証では? てつさんも安心感が出てきたというか。
てつ 最低限、仕組みは作れましたね。僕が逐一どうこう言わなくても、みんながしっかり動く。もっと言えば、世界観を共有できるようになった。僕が離れていても(考え方が)大きく離れないし、売り上げ的なことはビクともしない状態まで来た。僕が来店を無期限休止にしても、企業としても影響はもはや小さいんです。
――ズバリ聞きたいんですけど、てつさんって独立を考えているんですか?
てつ 答えは「ノー」です。僕ばっかり個人活動をやってるように見えているかもしれませんが、組織としての活動を何よりも最優先しています。たとえばボートについてもいろんな意見がありますが、(パチンコ実践以外にも)いろんなことに挑戦しているのはリスクヘッジの一環でもあります。勘違いしてほしくないんですけど、「8割は組織で、自分は2割だけ」。空いている時間は、1GAMEの仲間と一緒に組織を大きくするために使っています。
――オンラインサロンも組織を大きくする目的の一環だ、と。
てつ いや、サロン自体は完全に個人の仕事です。でも、先陣を切る、開拓するのはボクの役目。こうやってつくるんだよっていう仕組みは残したいし、実際にゼロからスタートした1GAMEの資産価値も、YouTube、執筆活動、ボート、オンラインサロンと、開拓と枠組みづくりを繰り返してきたので、ここまで高まってきました。
――まさにプロデューサーとしての活動ですね。
てつ 1GAMEをバンドに例えると、もっとわかりやすいかもしれません。僕が曲をつくれば、スタッフがアレンジしてくれる。宣伝もしてくれる。そういう状況に「1GAME」というバンドをもっていけたので、自分のソロプロジェクト=オンラインサロンもできるようになったんです。
――少し前はどうでしたか?
てつ ぶっちゃけ、作詞、作曲だけじゃなくて、音響もやっていたし、ステージ監修もやってました。あと正直、握手会ばかりやってましたね。つまり「握手会」=「来店活動」。CDを売るために全国各地のお客さんと握手をする。でも、今はようやく握手会をお休みできるから、その時間を「新しい活動」=「オンラインサロン」にも使えるんです。でもね、主体はあくまでもバンド。そこはずっと変わらないです。
――握手会のたとえはわかりやすい!
てつ 売り上げやスタッフの育成のために握手会ばかりやってたけど、1GAMEというバンドがしっかりしてきたから、各自がソロアルバムを出してくれていい。実際、ヨースケさんの連載がこちらのサイトで始まりますけど、それも僕としては大歓迎です。そうやって各自が自分の資産価値を高めて、たまに全員集合すると盛り上がるんで!
――ヨースケさんを推薦してくれたのもてつさんでしたもんね。ちなみにバンドの場合、ボーカルだけ人気が出て、やめちゃうケースが多いですけど、大丈夫でしょうか?
てつ 大丈夫です、僕には致命的な欠陥がある。それは「バンド活動のほうが楽しい」ってことです。身内がいっぱいいると楽しいじゃないですか。オンラインサロンもそうですけど、「みんなで一緒にやる」のが楽しいんで! ひとりだけの握手会は苦手です(笑)。
――まるでサザンみたいですね!
てつ そうなったら最高ですね。メンバー、スタッフには自分の資産価値を高めてほしい。それをふまえた上で、やりたいことがうちであるのがいちばんいい。1GAMEは「やりたいことがここにある。だからここにいるんだよ」っていう場所であり続けたいですね。