帝釈天はとても居心地のいい場所でした

さて、ここからは柴又のシンボル、帝釈天へ向かいます。参道には草団子やせんべい、民芸品などの店舗が建ち並び、創業250年を超える川魚料理店も。このエリアは戦災を免れたため、昔ながらの木造建築物が多いのも特徴です。

 

柴又帝釈天は1629年に開基された日蓮宗の寺院で、400年近い歴史を誇ります。まおすけの後方にそびえる豪壮な山門は「二天門」といい、1896年に建てられたもの。日光東照宮の陽明門を模したとも言われる総欅造りの門となっており、施された彫刻も見どころです。

 

御神水で身を清め、帝釈堂を礼拝。御神水は寅さんが産湯として使ったことでも有名ですね。二天門と同じく帝釈堂も総欅造りで、法華経を題材とした彫刻が彫り巡らされています。

「今日は平日だからか参拝される人たちでごった返すこともなく、とてもゆったりとした時間が流れていました。都心から全然離れていないのに、こんなに穏やかな場所があるんだって思いましたね。境内も広くて開放感もあり、とても居心地のいい場所でした」

 

前回の浅草編に続いて、今回もおみくじで運試し。ちなみに浅草寺で引いたおみくじは「吉」で“願い事が叶うでしょう”といった内容でしたが、果たして帝釈天での結果は? わくわくしながら封を開こうとするとビリッと大きく破れてしまうハプニングが発生。これはもしかして……。

予感は的中、結果はまさかの「凶」! 前回とは違い、「願望 かなわず」「待人 来らず」「失物 出でず」「其他 いずれも中途なり」「不意の出来事おこりてもつれを生ずることあり」など容赦のない文言の数々にまおすけ撃沈。運気が良い方向へ向くように、このおみくじを境内に結んで、いざ次の目的地へ。