おはようごさいますこんにちはこんばんは、番組プロデューサーのTPこと高橋です。「TPコーポレーション東京X」という変な名前の会社の社長です。

今回も「社長日記」の連載名通り、会社に起こったあれこれを日記形式で紹介しようと思います。

8月16日(金)「会社名の決め方」

僕が社長を務める会社の名前は「TPコーポレーション東京X」だ。変な名前だなと思った、そこのあなた、多様性の時代に価値観をアップデートできていても、いなくても、変は変なのでご安心を。

「TPコーポレーション」はまだいいけど「東京X」が変すぎる。だから、僕ですら正式名称で言うのが恥ずかしいので普段は「TPコーポレーション」と略している。電話に出るときもメールを打つときも、領収書の宛名さえも略している(税理士さんにOKをもらっている)。弊社唯一の社員、桜井さんとのやりとりになると、もはや「TPコー(ティピコー)」と呼んでいる。

そもそも「高橋プロデューサー、略して『TP』」と自称していることが恥ずかしくないのか、という疑問にお答えすると、それは1ミリも恥ずかしくない、もう芸名くらいに思っている、慣れとは恐ろしい。

じゃあ、どうしてこんなに変な会社名にしたかというと、「芸人さんに考えてもらったから」だ。僕が長年一緒に仕事をしている「金属バット」という芸人さんのYouTubeの企画で「社長になるので会社名を考えてほしい」とお願いしたのだ。

自分で考えるのは恥ずかしいし、かと言って適当につけていいものでもないし……だったら大好きな芸人さんに名付けてもらうのがいいかな、と考えたのだ。金属バットに会社名を考えてもらったのが、ちょうど2年前。

〇【責任重大】他人の会社名を決める【金属バット】

しかし、二人は芸人なので、当然ふざけた回答をし続けた。

「教育」「バードシンプソン」「TPボッチャン」「じゃぶじゃぶOOOO汁」「ぼったくり割烹」などなど、ほかにもここでは書けない案も多々挙がった。

結果、一発でこれにしようという回答は出ず、友保さんの「X」という案と「株式株式株式TPコーポレーション」、小林さんの「東京ヴェルディマリノスバッファローズ」という案を合体させて「TPコーポレーション東京X」となった。

「会社名を決める」というのは、独立して会社を立ち上げる人間誰しもが最初に直面する試練だ。確実にセンスを試されているのでスベりたくないし、スベるのを回避して無難な名前にして「逃げた」と思われたくもない。

例えば、元テレ東の佐久間さんの会社は「佐久間宣行事務所」だ。有名な人だからこそできる力技、誰の会社か一目でわかって清々しい。僕は「高橋雄作事務所」なんかにする自信はまったくない。

また、元ニッポン放送の石井玄さんの会社名は「玄石」だ。これも自分の名前から2文字取っていてカッコいい。以下、石井さんのHPより抜粋。

「玄石」は磁石の異称です。
エンターテインメントと観客、ラジオ・ポッドキャストとリスナー、様々なジャンルのスタッフ同士、などを磁石のように結びつける会社を目指します。

 ヒューだ、ヒュー。こじつけや後付けだとしてもおしゃれ。弊社は「金属バットが大喜利で決めた」だけなので由来もクソもない。会社名とは、目指すべき会社像を投影したり、意味を持たせるべきなんだな、と学んだ。もう遅いけど。

ただ僕は「TPコーポレーション東京X」が変な会社名だな、と思いつつも気に入っている。由来とまでは言えないけど、この決め方は「芸人さんを信頼する」という自分のポリシーを表している。せっかく芸人さんが出してくれた「会社名大喜利」の答えをスベらせないように、全力で仕事していきたい。

さらに余談だけど、僕は「TPコーポレーション東京X」を誰よりも早口で言える自信があるので、滑舌に自信がある挑戦者求む。

そして、会社名を決めたら「会社ロゴ」を作らなければならない。これに関してはマストではないと思うのだが、なんせ「TPコーポレーション東京X」は文字面が長すぎるし変なので、もう少しカッコよくしたかった。

ロゴは「南雲祭り」さんというフォロワーさんが作ってくださったのだが、本当にカッコよく仕上がった。

 

このロゴには「未来へ二倍速」と「演者を後ろから押す」というイメージを重ね、早送りのマークが入っている。今このポストを見て思い出した。