おはようごさいますこんにちはこんばんは、番組プロデューサーのTPこと高橋です。「TPコーポレーション東京X」という、変な名前の会社の社長です。

弊社は主に、芸人さんが出演するラジオや、YouTubeを制作しているのですが、その一方でアイドル番組にも多数携わっています。乃木坂46や私立恵比寿中学など、誰もが知っているようなメジャーアイドルから、これからスターになる駆け出しのアイドルまで、ありがたいことに、数多くのグループとお仕事をさせてもらっています。

今回は、そんな「アイドル」から学んだことを書いていきたいと思います。

きっかけはChu-Zというアイドルグループ

まずそもそも、なぜ弊社がアイドル番組に携わるようになったのか、話は10年前まで遡る。僕がまだテレビ局員だった2013年7月、僕は知り合いに誘われて「Chu-Z」というアイドルのワンマンライブを観に行った。

当時は「アイドル戦国時代」と呼ばれるほど、アイドル界隈の熱量が高く、アイドルのライブを生で拝見すること自体が初めてだった僕は、メンバーとファン双方の、圧倒的なエネルギーを目の当たりにし「このグループを手伝いたい」と思ったのだ。

とはいえ、急に手伝いを申し出ても信用されないと思ったので、マネージャーさんとなかば無理やり名刺交換をしたあとの約半年間、熱意を伝えるべく、どんな小さな現場でもすべて自腹で通うことにした。その甲斐あって、プロデューサーのYOHEYさんと仲良くなり、Chu-Zを売るための企画会議などに参加するようになった。

その延長で、Chu-Zのネット番組に作家として携わるようになり、その番組を観ていた別のスタッフから「PASSPO☆」というアイドルグループの番組をやってくれないか、というオファーがあり、あれよあれよという間に担当番組数が増えて、今に至る、という形だ。

とってもベタなのだが、Chu-Zに携わらせてもらえたことで「熱意を持って動いたら信頼してもらえる(=仕事になる)」というのを身をもって体験できた。個人として初めて仕事をもらえたことは、かなりの自信になり、今の僕の全活動の「はじめの一歩」と言っても過言ではない。

▲Chu-Zラストライブのときに、メンバーとYOHEYさんと

Chu-Zは残念ながら今年8月に活動休止してしまったのだが、YOHEYさんには今も公私ともに大変お世話になっているし、『GIRLS ON THE RUN』はかなりの名曲なので。ぜひ聞いてみてください!

〇Chu-Z / GIRLS ON THE RUN

そのほか、僕がお仕事させてもらったアイドルの中で、印象的だったグループを何組か紹介したい。

ファンに叩かれるのを覚悟で≠MEにダメ出し

指原莉乃さんプロデュースのアイドルグループ、≠ME(ノットイコールミー)、通称「のいみー」。2019年10月-2024年6月まで『のいみーのいみ。』という生配信番組の、構成と演出を担当させてもらっていた。この番組の大きな特徴が、毎回番組終わりに「ガチ反省会」を配信していたことだ。これは、僕が偉そうに、メンバーに対してダメ出しをするというもの。かなりヒリヒリする経験だった。

やるからには、真剣にダメ出しをしないと意味がないので、ファンに叩かれるのを覚悟でしっかりとダメ出しをした(幸い、ファンの方はあたたかい方ばかりだったので叩かれることはなかった)。

「いつでも、はじめましての人が置いていかれないようなトークをしよう」、「自信がないときこそ、なるべく早めに答えを出そう」、「誰かがスベったというのは、まわりがスベらせたということ」など、今見返すとバラエティだけではなく、我ながら、人生に置きかえられるような、いいアドバイスをしている。過去の自分のアドバイスに、今の自分が勇気づけられているという謎展開。

ノイミーのメンバーは、全員とんでもなく良い人たちで、毎回、僕のこんな話にとても熱心に耳を傾けてくれていた。「高橋さんのおかげで、MC力が鍛えられました」と言ってくれたメンバーもいて、担当を外れた今も、ずっと大好きだ、本当に単純。

メンバーの1人が、僕が担当している『永田敬介の絶望ラジオ』のリスナーらしいが、ギリギリ営業妨害かもしれないので、メンバー名は伏せておく。

〇≠ME (ノットイコールミー)/「君の音だったんだ」【MV full】