おはようごさいますこんにちはこんばんは、番組プロデューサーのTPこと高橋です。「TPコーポレーション東京X」という変な名前の会社の社長です。
「M-1グランプリ2024」の準決勝が12月5日に行われ、今年のファイナリスト9組が発表されました。かなりありがたいことに、僕ば記者として会場で準決勝を見届けさせてもらうことができました。
どれくらいありがたいかというと、野球でいう「クライマックスシリーズ最終戦」の現地観戦です。お笑いファン以外にわかるように言いたいのですが、お笑いと野球以外疎いために、野球ファンにしか伝わりませんでした。守備範囲が、駒田くらいしかなくてすいません。
とにかく「TP社長日記」様様です、社長になってよかったし、日記を書いてててよかった。そんな「M-1グランプリ2024準決勝」を現地観戦して思ったことや感じたことを、僕なりの目線で書き記したいと思います。
「当確ゼロ」今年は例年に比べても「大混戦」の準決勝
準決勝ともなると、そりゃ毎年ハイレベルな戦いとなるのだが、今年は例年に比べても「大混戦」だと思った。
大変ありがたいことに僕は、2018年から2022年までの準決勝を現地観戦させてもらっている(2023だけ若手お笑いライブの審査員の仕事が入ったため配信で観戦となった、手前味噌だがお笑いにまみれすぎている)。
毎年数組は、会場のウケ量などからして「決勝当確」と思う組がいるのだが、今年はどの組が決勝に進出してもおかしくない、と思った。もちろん決勝に進出した9組も、全く異論なし。僕は取材という役割で観戦させてもらっていたので、全組メモをとりながら見ていたのだが、メモの大半「らしさ全開」と書いていた、メモの意味ないだろ。
惜しくも敗退した組の中でも豆鉄砲、例えば炎、カラタチ、ドンデコルテ、家族チャーハン、今夜も星が綺麗、インディアンス、男性ブランコ、ダンビラムーチョ、豪快キャプテン、カベポスター、ひつじねいりあたりは「これは決勝に行った!」もしくは「決勝で見たい!」と思った。もういっそのこと、決勝2DAYSやってくれないかと思うほどだ。
この11組の中でも特に「敗者復活戦」で注目のコンビ3組を紹介したい。例えば炎と家族チャーハンに関しては過去の連載で愛を叫んだので割愛する、好きな人に重い記者だと思われたくないので(どちらも本当に面白かった!!)。
「敗者復活戦」で注目のコンビ3組
【豆鉄砲】
〇【漫才】豆鉄砲「物流」
ワタナベエンターテインメント所属、ホセさんと東さんのコンビ。見た目ホセっぽいほうが東さんで、東っぽいほうがホセさん、第一印象全員絶対にそう思う。
「ワタナベお笑いNo.1決定戦2023」で優勝するなど活躍著しい2人は、今回の準決勝でも、かなり前半の出番だったにも関わらず、ツカミからしっかり笑いをとり、観客は終始東さんの演説に釘付けだった。風貌としゃべり口調が相まって、ちょっと無理筋の主張もなぜか納得して、共感の笑いが生まれる不思議空間。僕は東さんからだったら、怪しい情報商材でも買ってしまうかもしれない。
【ドンデコルテ】
〇ドンデコルテ【神保町よしもと漫才劇場『ネタフェスティバル2024』】
吉本興業所属、小橋さんと銀次さんのコンビ。「R-1ぐらんぷり」で「どうもありがとうございました」を5回噛んでピン芸人を諦めた小橋さんが、1番面白い先輩だと思っていた銀次さんに声をかけて結成した2人は、主に銀次さんの風貌のせいで、結成年数の割にかなりベテラン臭が漂っている。
ただそれが、準決勝という舞台で良い意味で際立っていた。「偉そうなくせに情けない」という銀次さんの独特なキャラクターは、短髪で目力が強いおじさんだからこその面白さで観客を魅了し、気がつくと全員が銀次さんを応援していた。幸せになってほしい。
【今夜も星が綺麗】
〇今夜も星が綺麗 漫才「野菜」
人力舎所属の三福エンターテイメントさんと、SMA所属のヒロ・オクムラさんのユニット。猟奇的な雰囲気をまとった「怖面白い」三福さんに、オクムラさんがからっとツッコむスタイルは唯一無二で、そのユニット名からしても、準決勝のメンツの中でかなり異彩を放っていた。
三福さんは、イケメンでスタイルが良くて、声も渋くてまるで俳優なので、敗者復活戦でお茶の間に認知されたら一躍人気になるかもしれない。そんな三福さんは野球未経験ながらも、僕と同じ草野球チームに所属していて、いつも代打で颯爽と三振をする姿もかなり画になっているという余談。