配達はスムーズ、配達員同士の絆も深まった

騒動のさなか、巣鴨や戸越銀座の商店街など一部地域では街を出歩く人手の多さが報じられ問題となりましたが、宣言が出てからというもの、私の実感として自転車での配達はぐーんとしやすくなりました。

後方からのクラクションは恐怖でしかない イメージ:PIXTA

今までなら、歩道を走れば歩行者に邪魔者扱いされ、車道を走れば自動車やバイク、そしてロードバイクのようなスピードの出る自転車に邪魔者扱いされる毎日。電動レンタサイクルでの配達は肩身が狭いものでした。

しかし今や、路上の交通量は激減。原宿の竹下通りのような普段は歩行者であふれている場所にある店へ料理を取りにいくのもスムーズに。

レンタサイクルも借りやすくなりました

レンタサイクルも借りやすくなりました。いつもなら絶対に自転車がない、もしくはバッテリー残量が少ない自転車しかない場所にも予備が2、3台あるため、残量表示が30%ぐらいになってからの「早く次の自転車を探さないと!!」というプレッシャーから解放され、ストレスも大幅ダウンです。

またコロナ騒動で世の中はより一層、殺伐している印象ですが、配達員同士の絆は深まったように思います。

タワーマンションへの配達時には宅配便の配達員と会うことが多く、私は会うたびに「ご苦労様です」と声をかけていたのですが、コロナ騒動の前はスルーされる場合が多かったと記憶しています(私の体の大きさが関係しているのかもしれませんが……)。

それが最近では、エレベーターなどの密閉空間では会釈を、建物の入り口のような風通しの良い場所では「ご苦労様」と、向こうから声をかけられるようになりました(もちろん、お互いマスクはしております)。

こんなに上機嫌な配達員はまずいません イメージ:PIXTA

なぜ、宅配便の方々が変わったのか、声をかけてくれた宅配便の方と雑談をするうちにその理由が判明しました。「配達する荷物の量は増えたけど、みんな家にいるのがいいよね。不在票を書いたり、再配達をする手間がなくなって仕事が早く終わるようになった」そうなんです。

確かに宅配便のスタッフはイライラしている方が多かったので合点がいきました。置き配も増えましたしね。おかげで、何人かの宅配便の人と仲良くなれました。