市川優月が弾けたときにアメフラっシは飛躍する

そのためにはたくさんの経験が必要となってくるが、現在、市川優月はアメフラっシ、ゆづはな、さらに浪江女子発組合と3つの活動を行なっている。特にももいろクローバーZの佐々木彩夏がプロデューサーを務める浪江女子発組合は、彼女にとって新鮮な刺激を受けているようだ。

「すごく品のあるグループじゃないですか? 自分の性格と真逆なグループ(笑)。それもあって、ちょっと控えめすぎたかな、とも思っています。めちゃくちゃやってちょうどいいぐらいだと思うので、これからがんばります」

4月18、19日の両日、福島県で開催される予定だった『ももクロ春の一大事2020』はまるまる1年間、延期されることとなった。当然のことながら、開催地を拠点とする「ご当地アイドル」浪江女子発組合の活動もその日までは続いていくはず。会場に程近いJヴィレッジには来年、聖火リレーがスタートするまで、聖火が灯され続けることとなった。まさに浪江女子発組合は聖火の御膝元で活動するご当地アイドル、ということになる。

「本当に福島で起きたことが、すごく気になるようになりました。いいニュースを聞くと、自分のことのように嬉しくなっちゃう!

そういえば、このあいだ高城れにさんの無料配信ライブ(3月9日、カルッツかわさき)に出演させていただいて、アメフラっシとしても浪江女子発組合としてもパフォーマンスさせていただいたんですけど、アメフラっシの出番のときにれにちゃんの歯を結構、イジらせていただいて(苦笑)。それなのに、終わったあとに挨拶にいったら、笑顔で私たちを出迎えてくれて『イジってくれてありがとう‼』って。本当に優しいんですよ!

浪江女子発組合でのあーりんさんもそうですけど、こうやっていろんなことを吸収できる機会が多いのは本当に幸せなことだと思うし、それをアメフラっシに活かしていきたいですね。まずはたくさんのお客さんに見ていただきたいですし、終わったあとに『よかった!』では終わらず、『また来たい!』と言っていただけるように、これからもみんなで考えていきたいです」

市川優月が弾けたとき、アメフラっシはきっと飛躍できる。

現在、ライブやイベントが開催できない状況が続いているが、その直前に悔しさを味わい、自分の現状を見つめなおすことができたことを彼女はポジティブに捉えている。雌伏の期間を経て、日本が元気になったとき、ぜひ市川優月の躍動に注目していただきたい。

〇ゆづはなの『ゆづ tube』#4

【連載13回目の追記】
ご存じのとおり、現在は彼女たちの全力のパフォーマンスを目にする機会は減ってしまっている。もちろんファンの人たちに会えないことを残念に思っているが、「だったら、その時のために全力で自分たちを磨こう」と、市川優月は日々を無駄にすることなく過ごしているそうだ。その日はきっと遠くない――そう信じたくなるインタビューだった。

 

『毎週アメフラっシ!』は次回5/5(火)更新予定です、お楽しみに。