アイデアはメモから生まれる
高野:すごいな。あの信号機とかも。ほんと好きです。
高野:青が「シンコウ」、赤が「シンボウ」。
辻尾:6年前くらいに出したやつですね。結構気に入ってるんですけど、あんまりエンゲージメントが伸びてないんです(笑)。
高野:もう一度投稿したら、伸びますよ! すごいですよ、言葉遊びまで。
――言葉遊びがきいていて面白いですね。
辻尾:昔はそういう言葉遊び系の作品を多く作ってました。
高野:アイデアのストックはまだまだあるんですか?
辻尾:明確に着地してるものは少ないんですけど、素材みたいなものは日頃から集めています。気になったことをとにかくメモして。アスファルトって濡れた時にちょっと色が変わるとか、そういうのをメモしています。アイデアを出す時に、例えばグラスとこれでくっつけて何かできるかなとか、その時に着地させるみたいな感じで、素材はかなりストックは持ってるんですけど、明確にこれを作ろうって、今思っているのは、4つぐらいですね。
――ネタが切れて困ったとかはないんですか。
辻尾:あんまりないかもしれないですね。小さいアイデアを持っていて、それを繋げていくという形なので。クライアントワークでも活かせるアイデアのストックは持ってますね。
高野:クライアントワークと、ご自身で自由に作る作品って、頻度はどれくらいなんですか。
辻尾:半々くらいです。
――クライアントワークが忙しすぎると自分の作品作れない、みたいな時期もありますか?
辻尾:もちろん。ありがたいことです。でも、逆にクライアントワークが減ってくると、普通の人は焦ると思うんですけど、僕は、逆に自主制作の時間取れるから、まぁいっかみたいな(笑)。どっちに転んでも、まぁいいかなという気持ちです。
――ある種、作ることとか、考えることが趣味みたいな感覚もあるんですか?
辻尾:あると思います。脳内の片隅で何かをずっと考え続けるみたいなことが得意なので、アイデアを出す時でも、その何かを持った状態で情報に触れると、普段触れてる情報なんですけど、スイッチがピーンと繋がる時があるんです。なので、できるだけ頭の片隅に残しながら日常生活を送るみたいなのは意識しています。
高野:なるほど。
辻尾:高野さんは、仕事のことを普段考えますか?
高野:僕、ゲームをよくやるんですけど、ゲームをやる時は頭のスイッチが切り替わると思います。
辻尾:いい装置ですね、ゲーム。
高野:そうですね。アーティスト活動の時は、曲の作詞も自分で考えたりもしているので、家に帰っても考える時はあります。お風呂入ってる時間も考えてますけど、でもやっぱり全然出てこない瞬間もたくさんあります。だから、そういう時は一旦ゲームしてますね(笑)。
辻尾:なるほど、いいリセットになってるんですね。
高野:完全に忘れる時間とかないんですか?
辻尾:あんまりないと思いますね。仕事とオフをあんまり明確に分けてなくて、ずっと7割ぐらいの力でずっとやってる感じですね。
高野:なるほど。
辻尾:人によりますよね。働くときは100%の力を出して、オフはがっつり休む人もいれば、オンオフ分けず70%ぐらいのアクセルのふみ具合で走り続ける方が楽って人もいますよね。
高野:そうですよね。
辻尾:高野さんは、結構職種としてはかなりイレギュラーじゃないですか。休みとかは明確に決めてるんですか。それとも割とイレギュラーですか?
高野:急に休みになったりすることも多いですかね。ドラマや舞台などその作品によってスケジュールが異なるので、大変な撮影だと早朝から夜遅くまでっていう現場もありますね。
辻尾:大変ですね。俳優さんのスケジュールは、なかなかイメージが難しいですね。
高野:そうですよね。人によっても結構違うと思います。まとめて休暇を取るケースもありますし。
次回の『お訪ねアトリエ』は、2025年11月21日(金)更新予定です。お楽しみに!!

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高野洸