おはようございますこんにちはこんばんは、TPこと高橋です。「TPコーポレーション東京X」というエンタメコンテンツを制作する会社で社長をやっています。

僕は滅多に読書をしないんですが、先日この連載の編集担当・佐久間さんから2冊の野球本の存在を教えてもらいました。北海道日本ハムファイターズの新球場建設が決まるまでの人間模様を描いたノンフィクション『アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち』、そして落合博満さんが中日ドラゴンズの監督時代を描いた『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』。

どちらもスポーツライター・鈴木忠平さんの著書なんですが、これがまた面白いこと。取材の綿密さ、登場人物への愛情、そしてどの取材対象にも肩入れしない絶妙な距離感。お笑い大好きな僕が『キングオブコント2025』決勝戦を観ないで読み耽ってしまうほどでした。

そうか、こういう文章の書き方もあるのか。

数年に一度の読書で学んだので、今日はカッコいい文章を書きたいと思っております。

みんな自分の火が消えかかってるのかもしれない

最近思っていること。

ずっと緊張している。誰かに怒られたわけでもないし、何かをやらかしたわけでもない。世の中がピリピリしているせいか、なんだか居心地が悪い。口を開く前、SNSに投稿する前、いつでも“これ本当に大丈夫?” “炎上しない?”と心配するようになった。

ちょっとお腹も痛い。先日、某イベントでギャルのファッションをしなければならなかったため、ヘソをキレイにするべくウェットティッシュでゴシゴシした。そこからずっと調子が悪い。

これはそのせい、精神的なものじゃなかった。腹を割って話せないことに腹に据えかねているし、腹も痛い。

世の中全体にかかる見えない「圧」。いつも誰かが炎上していて、SNSでは知らない界隈の有名そうな誰かが処刑されている。もう“燃える”どころか“炙られる”レベルだ。多くのコンテンツを担当している僕は、“炎”の近くで仕事をすることもあるし「ボヤ騒ぎ」くらいは日常茶飯事。

“防火”や“火消し”もプロデューサーの仕事かもしれないけど、あまりに“火付け役”が多すぎる。炎上というオリンピアに向かう聖火がリレーされるスピードは凄まじい。だけどその火を消すバケツリレーには誰も参加しない、と思えばいつの間にか閉会式が終わっていたりする。

みんな怒りのベクトルを他人に向けることでしか自分を保てないのかな。みんな自分の火が消えかかってるのかもしれない。