オヤジがパソコンを買ってくれた理由

前回は「プログラムリスト」のところまで書きましたね。今回はその続きから。

当然、最初はチンプンカンプンなわけですが、プログラムリストに書いてあることが、いったいどういう意味があるのか、ということが、少しずつわかってくるんです。英語から日本語への翻訳、みたいなのと大差ないですね。プログラムリストに書かれているBASIC言語を、「コンピュータがどう判断して、どう動くのか」みたいなことを、1行1行、理解していくんですよ。BASICのリファレンスマニュアルを片手にね。

それで、投稿作品のプログラムリストを解析(っていうと、カッコいいな)していくんですよ。

何となくわかってくると、例えば

「ここの数字が、このゲームの残機数なんだから、この数字を増やして実行したら、最初から残機数がたくさんある状態で始まるのか!?」

といったことに気づいていくことになります。

で、実際にそういう風にプログラムを修正して、動作させてみて。

「おお!!! ほんとに増えた!!!」みたいな感じで、僕は「プログラムをする」ということを、少しずつ覚えていきます。

家に帰ってくるとパソコンはないわけなのですが、それでもプログラムを覚えたくて、当時の僕は、中学校の図書館にあったBASICの入門書とかを借りて帰って家で勉強したりもしました。

そんな熱意が届いたかどうかなのかはわかりませんが、親父は僕に、初めてのパソコンを買ってくれました。中学2年の時だったと思います。

『NEC PC-9801US』

古いユーザーならわかるよね、いわゆる「キューハチ」ですよ。『i386sxの16MHz』っすよ。この後1~2年でPentiumの『100MHz』とか出るんだよ。わぉ。