NPO法人こどもの本総選挙事務局は、第2回『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』ベスト10の結果発表会を、2020年5月5日(火・祝)に動画配信で発表した。
こどもたちが起こしたムーブメントが出版業界を盛り上げる
応募総数25万3399票から選ばれたベスト10の発表と、投票者の中から選ばれた「こどもプレゼンター」10名が投票した本と選んだ理由をコメント。さらに選ばれた本の作者からのコメントや、アンバサダーを務めるお笑い芸人で作家の又吉直樹さんも出演し、受賞作品の感想も述べた。
今回の総選挙の結果は、約2,000の書店および公立図書館(一部)にて公表。結果をまとめたタブロイドを、全国の書店で配布したり、公式サイトで公開する予定。
『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』 トップ3
第1位
『おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』
監修:今泉忠明 2016年 高橋書店
『おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』は、生き物の「ざんねん」な一面に光をあてた初めての本。「紫外線をあびると光る」サソリや、「敵におそわれると死んだふりをする」オポッサムなど、ふしぎな生き物を122種が紹介されている。シリーズ累計360万部突破のベストセラー!
これからも動物の面白いことをいろいろ探していかないといけないかな、という気持ちになりました。もっともっと本を読んで、皆さんに新しい、楽しいことを紹介していきたいなと思っています。こどもたちから感想がきました。「生き物たちも一生懸命に生きている。その一生懸命でも失敗を繰り返すそれを乗り越えて生きているんだなというところが、非常に感動しました。」というコメントでしたけども、私もそう思います。失敗をして段々上手になっていくそれから段々詳しくなっていく。これが大切ですね。失敗を恐れず挑戦してみてください。
第2位
『あるかしら書店』
著:ヨシタケシンスケ 2017年 ポプラ社
「あるかしら書店」を選んでいただき、すごくびっくりしてます。ありがとうございます。この本は不思議な本屋さんのお話しです。僕もすごく本が好きなので、こんな本があったらいいなとか、こんな本屋さんがあったらいいなって、思いながら書きました。世界にはいろんな本があって、いろんな発見があるわけです。まだまだこれから先に新しい、誰も読んだことのない本ってがどんどん出てくるはずなんですね。「あるかしら書店」を読んでくれたみんなが、大きくなって新しい誰も読んだことがないような本を作ってくれるかもしれないわけです。「こんな本がいいな」とか「ぼくだったらこういう本を作りたいな」と思う。そのきっかけになってくれたとしたら、僕はとても嬉しいですね。一緒に「本っていいよね」とか「本って面白いよね」、「本って不思議だよね」ということを考えながら、本にできること、本がどうなったらもっとみんなが楽しめるものになるのか、皆さんと一緒に考えていけたらいいなと思います。本当にありがとうございました。
第3位
『りんごかもしれない』
作:ヨシタケシンスケ 2013年 ブロンズ新社
この本は、7年前にぼくが初めて描いた絵本です。自分が絵本を描けると思ってなかったので、その絵本を描くときに自分が小学生の頃に好きだった絵本ってなんだろう?と一生懸命考えて、小さい頃のぼくが好きだった絵本の感じを、全部一冊に入れてみたいなと思って作った本です。子供の頃のぼくと、同じくらいの歳の小学生の皆さんが、この本を読んで「面白いと思ったよ。」「すごく楽しかったよ。」と言って選んでくれたということは、とても嬉しいことです。空想したり想像することは、とても楽しいことなので、この本を読んで、いろいろ何かを考えるきっかけになってくれたら、ぼくもとても嬉しいですね。本当にありがとうございました。
アンバサダー・又吉直樹さんからのコメント
※コメントは配信動画内より抜粋
おとな大応援団、目指せ1000人計画!
NPO法人こどもの本総選挙事務局は、クラウドファンディングサービスREADYFORを活用し、来年度の継続開催をあと押しする「おとな大応援団 プロジェクト」を5月20日(水)まで募集している。応援すると「オリジナルグッズ」などのリターンも用意しているとのことで、「すべてのこどもたちに本をめくる喜びを届けるため、どうぞ応援をよろしくお願いいたします」としている。
クラウドファンディングプロジェクトについて
・タイトル:「こどもの本総選挙」おとな大応援団、目指せ1000人計画!
・URL:https://readyfor.jp/projects/kodomonohon-sousenkyo
・公開期間:2020年5月20日(水) 23時まで
・目標金額:300万円
※本件は目標金額に達した場合のみ、実行者は資金調達が可能なALL-OR-NOTHING形式です。