仲間の状況を理解して提案する
もう一つ大切なことは、「お互い様文化」という考え方です。
仲間に起こりうることは、もしかしたら将来的に自分にも起こる可能性があります。いくら健康でもケガをする場合もあるかもしれないですし、育児の問題はなくても介護の問題がやってくるかもしれません。
それぞれの人に起こるライフイベントは、順繰りに巡ってくるものもあるので、それは「お互い様だよね」というように考えることが「お互い様文化」です。
確かに、忙しい自分の状況で、猫の手も借りたいと思うような事態に、休みがちな人がいて、その分の仕事が自分にきたら……「やってられない!」「給料2倍くれ!」と思うかもしれません。
でも、長い目で見れば、もしかしたら自分がその状況にならないとも限りません。
仕事の評価は、上司や周囲の人も見てくれています。やるべきことはしっかりやって、そのうえで適切なアピールをして評価をもらったほうが気持ちがいいと思いませんか?
それを仲間への不満として述べても何も解決しません。仲間の状況を理解し、自分にできることを提案し、できないことは相談することが大切です。
仕事仲間の状況を知るために、日頃から情報収集をすることが大切です。誰かの困った状況は、自分にも起きる可能性があります。「お互い様文化」を意識して、できることは助け合う提案をし、できないことは上司や仲間に相談しましょう。