フィーバークィーンⅡのドラムの動きに魅せられて…

フィーバークィーンIIは現金機で、保留連タイプのデジパチです。大当り確率 約1/254、賞球数7&15、大当たり16R10Cで、1度の大当りで2400玉が獲得できます(思い返してみれば、令和のこの時代は賞球1~3くらいがスタンダードになってますから、当時がいかにまったりした時代だったのか、というのも改めて感じます)。

また、フィーバークィーンIIは「2段階抽選」を採用していました。簡単に説明すると、

  • まず、左右ドラムで、リーチになるかを抽選する。
  • リーチになったら、中央ドラムをどこで止めるかの抽選をする。ダブルラインでリーチになった場合は、単純に大当りの期待度が2倍になる。

という2ステップの抽選を踏む、といった珍しい抽選方式です。後にこの抽選方式は禁止されますが。※現在のP機を含む、デジパチによる大当りの抽選は基本的に「一発抽選」しか認めれていません(たまに普通図柄を駆使して2段階抽選にしている台はあります)。大当りの乱数を引いていない場合に発生するリーチは、すべてが「釣り」であり、あくまで「演出」の一環として見せられているだけ、ということになります。

さらに、この台の大きな特徴として「大当り終了後の保留でリーチが掛かった場合、特定のリーチパターン以外は、2段階目の抽選をパスして、大当りに書き換えが行われる」というような仕様がありました。その保留内4つでのリーチが掛かろうものなら、文字通り「激アツ」、大興奮の瞬間!! というのも、当時のパチンカーを魅了した要因だと思います。

当時の僕も、フィーバークィーンII、結構、打ちました。

というのも、やはり、その保留連に魅せられ……たわけではないんだよ、これが。

当時のインターネットでも、フィーバークィーンIIについての記事はたくさん出てきました。それだけ「この台を好きな人が多かった」ということなのでしょう。パチンコの専門用語の知識もない時代なので、ちょっと読んだだけではわからないことも多かったですが、僕が心を惹かれたのはその抽選システムでした。

2段階抽選。
なにそれ!!すごい!!
リーチが本当に熱いだと!!

みたいなね。 そんな変なところにロマンを感じているあたり、当時からパチンカーとしての才能が花開くことは、約束されていた気すらしますね。この感覚、わかってくださる人は多い、と勝手に思い込んでいますが!

2020年現在、ホールで絶賛大人気稼働中のパチスロ『聖闘士星矢-海皇覚醒-』(SANYO)とかを考えてみてください。最低でも1/2を3回突破で「聖闘士RUSH」突入っていうあの仕様に通ずるものがあると思います。「1/2を3回突破」というのは「1/8の一発抽選」と何ら確率論で言えば変わりません。ですが、段階を踏むことによって、大当りがじわじわと近づいてくる興奮が高まる、とでもいうのかな。

フィーバークイーンIIで言えば「1/11のリーチ抽選」を突破すれば、あとは「1/23」で当たり。ドラムがどこで停止するかのガチ抽選。それに加えて、とてもシンプルなリーチアクションと、プレイヤーの高揚感を刺激するあのリーチサウンド。音楽が進むにつれて、ドラムの大当り図柄が近づいてくる、このドキドキ感!

とにかく「リーチになることに意味がある!」っていうのに、心が躍ったんですよ。通常時から「リーチになれ! リーチになれ!!」って、毎回転を祈りながら打っていたのを覚えています。