「すべて2段階抽選をしている」という壮絶な勘違い
正直、保留連するとかは、割とどうでも良かった。どうでも良かったというのは語弊がありますが、この台が「実は保留連マシンだった」ということに気がつくのは、ずっと後の話なんです(実際、保留連したこと、打った回数の割には少なくて。多分数回しかないと思います)。
当時のパチンカーの人は恐らく「保留でリーチになっても、ダメなリーチ図柄とラインのパターン」くらいは、暗記している人がほとんどだと思うんですが、僕はまったく覚えてもいない。それくらい、保留連のほうをオマケと思ってしまっていました(笑)。
……あとは、知識がなくて、とある「勘違い」をしていたこともよく覚えています。前述したとおり、フィーバークィーンIIは登場から6年くらいが経っており、当時でもだいぶご老体でした。なんせ、後継機の『CRフィーバークィーンJX』が普通に稼働していた時代ですからね。その他にも、SANKYOのドラムマシンでいえば『フィーバーアラビアンDX』や『フィーバーメガクィーン』といった台が稼働していました。文字通り“ドラムのSANKYO”の全盛期とも言えるでしょう。そんなドラム台が全盛期の中だったこともあるのかもしれません。
僕は何をどう間違ったのか「SANKYOのドラム機は、全部2段階抽選をしている」と思い込んでたんですよねぇ。
SANKYOのドラム機は、フィーバークィーンII以降、ドラムによるリーチアクションがダイナミックになり、高速回転したりコマ送りしたり、各ドラムが同期して動いたり……と、見た目に派手になったものが多くなっていきました。今でこそシンプルなパチンコのほうが好みの僕ですが、当時はパチンコ初心者だったこともあって「演出がたくさん起こって、見てて楽しい!」台のほうに興味が湧いていたんですよね。
そういう意味では、フィーバーアラビアンDXは、ドラムのアクションも派手だったこともあって、見てて楽しかったので、触る機会も多かった機種です。……それもなぜか「2段階抽選」だと思い込んでてね。まあ確率で言えば、当然のことながら、なんら変わりはないんですけど「2段階抽選でない」と知った瞬間に、妙にガッカリしたのを覚えていますよ。今考えると、初心者のかわいい勘違い以外の何物でもないけど(笑)。
……他にはもっと時期的には後になりますが「確変後の昇格再抽選は、マジで再抽選している」とか「突然確変は、大当りではないから引いたら引いただけ得だ」とかいう勘違いをしていた時期もございます。パチンコの仕組みをほとんど完全に理解してしまった今となっては、こんな勘違いもしなくなりましたけどね。成長したような、ちょっと寂しいような(笑)。