これからも子どもたちと楽しく一緒に勉強していきたい

――この本が出る8月7日といえば、今年は残念ながら夏休みが短くなってしまって、ちょうど短い夏休みに突入したタイミングです。

小島 すごい偶然ですけど。これも何かの縁なんでね。一人でも多くの人に読んでほしいなと思いますね。親御さんもぜひ一緒に!

――最近、お子さんだけじゃなくて、お母さんやお父さんも一緒に小島さんの動画を楽しんでいるって空気をすごく感じます。

小島 そうですねー。普通にネタをやってる頃は、むしろ「こんなの見たらダメだよ」っていう扱いだったのに「最近は家族で一緒に積極的に見るようになりました」とコメントしてくれる人もいましたね。「今の授業動画になってから好きになりました」とか。格好の問題もあるんでしょうけどね。「おっぱっぴー小学校」では乳首を出してませんから。乳首問題は、やっぱり教育に悪いみたいなお叱りの声もけっこうありましたから。今はTシャツを着て、下は海パンのままですけど(笑)、親御さんからポジティブな声が多くなりましたね。

――今回の本でも、Tシャツを着ていますね! ここもポイントですよね。

小島 Tシャツも着てるんで、安心して本も一緒に読んでもらえると嬉しいです。ほかにも、塗り絵をするコーナーや「自分なりの時計を書こう」みたいなコーナーもあるので、ぜひチャレンジしてほしいなって思います。

――それから、せっかくの夏休みということで「夏休み中に、ご家族で見てほしい」という動画をオススメしてもらえますでしょうか?

小島 「おっぱっぴー小学校」の特別授業で、田んぼの生き物調査をやったんですけど、今って「お米が田んぼでできる」っていうことが分からない子どもたちがけっこう多いんですって

〇特別授業「田んぼの生き物調査」その1

――えー、ビックリしました。

小島 お米が何からできてるか分からない子にも、もちろん見てほしいですし、田んぼの中には、アメンボとかオタマジャクシとかがいますよね。田んぼがあることによって、その虫たちが生きていけるっていう環境もある。そういう生き物を守るために、僕らにできることは、お米を食べることだったりするんです。算数の授業が話題になりがちですが、算数以外の動画も見てほしいなって思っています。

――最後にお聞きしたいのですが、小島さんって「なぜ?」っていうのをすごく大事にされている印象があります。お米の話もまさにそうですよね。「なぜ?」を意識しながら動画を撮っているんですか?

小島 意識っていうか、授業をするとなると自分でも引っかかっちゃうんですよね。「なぜ?」って。僕自身が子どもの感覚のまんまっていうか。「なんでだろう」「どうしてだろう」って。大人だからなんとなくわかってるじゃなくて、自分が引っかかるところは自分でしっかり理解をして、わかりやすい言葉で伝えるようにしています。これからも子どもたちと一緒に楽しく勉強していきたいです

プロフィール
小島 よしお
1980年、沖縄県出身。早稲田大学在学中にコントグループ「WAGE」でデビュー。2006年より、ピン芸人として活動する。2007年に「そんなの関係ねぇ!」で大ブレーク。2014年にキッズコーディネーショントレーナーの資格を取得。2016年に初のキッズアルバム『よしおのうた』をリリース。2018年には絵本『ぱちょ~ん』(小社刊)も出版。年間100本の子ども向け単独ライブを行い、“日本一子どもに人気のお笑い芸人”として活動の幅を広げている。