「店の勉強」や「高設定のツモり方」には無頓着だった

4号機時代といえば、イベントもアリだし設定確認もなんのその、台の上には嘘か本当かわらないような「サメ・エビ・アンコウ」の札が刺さりまくっていたような時代、というのはよく言われます。

ですが、僕は4号機時代に「イベント」というものに並んだような記憶が、ほとんどありません。そもそも、この頃は普通に9時から18時まで働いていたサラリーマンということもあり「毎日がイベント狙い」「毎日が鉄火場!!」といったような、いわゆるスロプーみたいなことはやっていませんでしたし、できなかったんです。

ちゃんと、仕事は行ってましたよ。……まあ、たまにズル休みして打ってたことがあるのは、ご愛敬なんですけどね。真面目やないやないかい。

といっても、平打ちすりゃあ、しただけ負けますが「台のスペック」や「立ち回り」を覚えておけば、そこまでの大ケガをしない時代でもありました。AT機もストック機も、今の5号機や6号機のように「天井」「ゾーン」「モード」という概念が、複雑に入り組んだシステムに採用されるようになった時代ですね。

例えば、前回記載したキングパルサーにも「128ゲームまではボーナス放出しやすい」というような特徴があったので「128ゲームがヤメ時だよ」というのは、当時を生き抜いてきた人ならば、誰もが頭に入っていたと思います。

昔は、意味がチンプンカンプンだったパチスロ情報誌も、慣れてくると意味が理解できてくるんですから、スロッターとしては成長していた気はします。まだまだ紙の媒体が強かったあの時代、今のような解析サイトと呼ばれるようなものは少なかったですから、パチスロ誌を読んで、なるほどなあ、と思いながら新しい知識や情報を仕入れて、それを実践で確認するのが楽しかったころです。

パチンコはスペックだけの時代でしたが、スロットは前述のとおり覚えることがいっぱいあった。情報誌の確率の一覧表を一生懸命覚えて「設定差はここだ」とか「今どこのモードにいるんだろう」とか「ストックはちゃんとあるかなぁ」とか、積極的に「台の」勉強をしていた時代ですね。

そういうことを考えながら打つのが、楽しいんですよね。この辺りは今の台にも通じるところがあると思います。

「引いた」「引かない」という、そのタイミングだけでなくて「今、ここのモードにいるから、うまいこと行けば次は天国に飛んで、そこでまた●●のモードが高確率に飛んだら、これ大爆発のチャンスなんじゃね?」みたいな妄想を掻き立ててくれる台って、絶妙にハートをかき乱してくれますよね。

ただ問題は、この時代の僕は「台の勉強」は、ずっとしてましたけど「店の勉強」とか「高設定のツモり方」とか、そういうのは一切合切無勉強だったんだよなあ(笑)

今でこそ、設定が入るタイミング、設定の使われ方のクセ、みたいなものを意識できるようにはなりましたけど。この頃は、高設定なんかほとんどないんじゃないかってくらいのお店で「6だったらいいなー!」くらいの勢いで、覚えてきた数字と照らし合わせてたりしましたもんね。