獣医師が教える子犬の正しい育て方
1.成長期の子犬は太っても大丈夫
犬は、1年程で大人の体格になります。びっくりするほど急激に成長し、すぐに2~3倍になります。生後1年までは骨や筋肉、体の組織の基礎をつくる大事な時期。生涯で最も栄養を必要とします。
大きくしたくないからと、食事の量を減らすのは厳禁です。この時期のダイエットは、虚弱な体質をつくるだけです。
2.フードはどのぐらい食べさせていいの?
フードの袋に書いてある、月齢と体重別の給与量を参考にエサをあげ、あっという間に食べるようなら増やし、残すようなら減らしてください。欲しがるようなら、たくさんあげていいです。
ただし、子犬は消化器も未発達なので、一度にたくさん食べるとウンチが柔らかくなってしまうことがあります。ウンチの形をみて1回の量を調整してください。
柔らかめの時は、少ないごはんを何回もあげるというように、回数を増やしてあげるといいです。硬くて小さなウンチの時は、量が少ないか、水が足りないときもあります。
子犬は無駄に走り回りますので、想像以上にカロリーを消費します。大きくしたくないからなどの理由で、フードの量を控えてはいけません。子犬は太っていいのですよ。ただし、1歳を過ぎたら、それからは徹底した体重管理が必要です。肥満は病気の元です。
3.フードはふやかしたほうがいいの?
最初の離乳食の時は、ふやかしたほうがいいです。歯が生えて元気に走り回るようなら、半分はふやかさず、そのままあげてみてください。それを食べ、良いウンチが出るようなら、もうふやかさなくていいです。
ちなみに僕が今まで飼った子は、いつの間にか成犬用のご飯を勝手に食べ始めていたので、ふやかしたことはありません。
4.フードは何をあげるといいの?
ドックフードが楽です。手作りもいいのですが、栄養の計算が難しいんですよ。ドックフードだと空いた時間で遊べますし。
ただし、子犬の時は、おやつをあげないでください。おやつは、しつけのためのご褒美だけです。おやつは大人になってからにしてください。
今回は、このあたりで。また次回お会いしましょう。
「スーパー獣医 Dr.北澤のどうぶつ事件簿」は、次回12月8日(火)更新予定です。お楽しみに!!
十三次どうぶつ病院
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