配達員の質が安定しない理由
あくまで私の経験をもとにした個人的な意見ではありますが、私が配達を始めたころのマクドナルドは、目の前のお客さんを優先して、配達員の注文を後回しにしたこともあったように思います。
ですが、マクドナルドは出前館さんなどの他のデリバリーサービスにも対応したり、スマホによるオーダーもできるようなシステムに改良されたのか、配達の注文を後回しにするようなことはなくなりました。
なので、店の中までリュックを持ち込み、カウンターの一番前で待つあのスタイルは、やる必要がないと思います。お店にハッキリと到着を伝えて、あとは邪魔にならない場所で待機していればいいかと。
何度注意しても、同じことを繰り返すのにカチンときて、配達員が嫌いになった人も多いでしょう。
インターホンを絶対に鳴らさないでください、と指示をしているのに、鳴らしてくる配達員。入り口は大通りの裏側にありますと指示しているのに、大通り周辺でウロウロした挙句、電話してくる配達員。前に注文したときはオフィスのあるフロアまで配達してくれたのに、今回は「ビルの入り方がわからないからエントランスまで来てくれ」と言ってくる配達員。
「何度も注意しているんだから、いい加減覚えろよ!」と腹が立つ人も多いでしょう。
たしかに、そう思われる気持ちはよくわかります。ですが、ウーバーイーツは配達員用のアプリをダウンロードするだけで始められる仕事。アプリの操作方法の説明はありますが、各店舗での商品の受け取り方、配達方法などのマニュアルはありません。
また、同じ職場で働く仲間から仕事のやり方を教わることはありません。つまり、仕事のやり方をまったく知らない新人配達員が担当することも多々あるのです。
他の宅配業者やピザのデリバリーの場合は、前任の担当者からマンションへの入り方や、業務用通路などの位置のレクチャーを受け、引き継ぎがしっかり行われますが、ウーバーイーツには引き継ぎの制度などありません。そのため、何度も何度も、注文者の方が最初から説明しなければならないのです。
これに関しては、注文される皆様には申し訳ないのですが、ウーバーイーツはそういうものと割り切っていただくしかありません。
他にも、配達員に対して、いろいろと思うことがあると思います。ですが、配達員は研修を受けずに現場に出され、配達を重ねることでいろいろと仕事を覚えていく。ウーバーイーツの配達員は、そういうものなんだと思ってみると、多少はイラつきが押さえられる……かもしれません。