“理想のクラスを作る”ことをテーマにしたバラエティ番組『青春高校3年C組』(テレビ東京系)が3月末に最終回を迎え、3年の歴史に幕を下ろした。個性的な生徒たちのなかでも、唯一無二のキャラクターで注目を集めた小沼綺音さん。スクールカーストのどこにも属さない彼女にとって、はたして『青春高校』は本当に理想のクラスだったのか? 独自の視点で番組を考察してもらった。

▲青春高校3年C組スペシャルインタビュー(巣立ち・小沼綺音編)

『青春高校』卒業後は女子大生に

――3月末で放送が終了し『青春高校』を卒業しましたが、最近はどんな日々を送っていますか?

小沼 最近はスローライフな感じです(笑)。午前中には起きているんですけど、家にいるときは料理をしたりして、のんびり過ごしています。

――どんな料理を作っているんですか?

小沼 毎日のように、だし巻き卵を作っています。形とか焼き目もきれいにできるようになって、母も「おいしいね」と言って食べてくれました。和食が好きなので、体にいいものを作ろうと思って、お魚を焼いたりしています。

――お母さんに教えてもらっているんですか?

小沼 たぶん、母より私のほうが料理はうまいと思います(笑)。

――4月から大学に進学するそうですね。

▲今はスローライフのような感じでのんびり過ごしています

小沼 はい、日本文学について学びます。文学について勉強したかったというか、日常生活のなかに文学があるので、それなら自分も興味を持って学べるかなと思って専攻を決めました。

――今日の撮影の合間も読書をしていましたね。

小沼 夏目漱石の『それから』を読んでいました。あの時代の作家のなかだったら読みやすいのかなと思って。

――近代文学が好きなんですか?

小沼 特別そういうわけでもないです。この間、宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』を読みました。表現が細やかで、おもしろかったです。

――今年の芥川賞受賞作ですね。ハードカバーを買って読んだんですか?

小沼 『文藝』でいち早く読みました(笑)。私が読みたいって言っていたら、家族が買ってくれて。家にいるときは、わりとずっと本を読んでいますね。たぶん活字中毒だと思います。

――本を執筆してみたいという思いは?

小沼 書くことは好きなので、やってみたい気持ちもあります。日記はあんまりつけてないけど、頭のなかで宙ぶらりんになっているものを文字にしたら、意外と素敵だったりするかもしれないな、と思うので。

――小沼さんは人と違った視点と、研ぎ澄まされた感性を持っているように思います。

小沼 物理的にも低いところを見ているので(笑)。

――目線の高さが人と違いますか(笑)。大学生活で楽しみしていることはありますか?

小沼 特にないです。サークルも入らないですね。1人でスノボとか行ってみたい。でも、大学って“人生最後の夏休み”って言われませんか?

――社会に出る前のモラトリアム期間とよく言われますね。

小沼 でも、無駄なことってひとつもないと個人的には思いますけどね。