神社でのお詣りをきっかけに大きく吹っ切れた

ロシア人イケメンで関西訛りの日本語を話すゲイ。今でこそ認知されているブラスさんのイメージは、むしろキャラが渋滞寸前の気もするが、そこにもう一つ加えようとしていたのだから恐ろしい。案の定、八方ふさがり。もはや神頼みしかない、と冗談のようだが、芸能の神である花園神社にお詣りに行った。

「『今後一切、男も恋愛も一切いりません。そのかわり芸能でやらせてください』ってお祈りしたんです。それから1週間後に『5時に夢中!』のレギュラーの話がきて、そして『アウト×デラックス』の収録があり、その後もメンバーとして出てほしいとポンポンと出演が決まりました。これはきっとスピリチュアル的なものではなく、たぶん自分の中であの時、大きく吹っ切れることができたのだと思っています」

やっぱり人間、ちょっとでもモテたいじゃないですか。かっこつけたいじゃないですか。そういうのを“もういいや。ひとりで生きる!って決めたからこそ、覚悟を決めてオンエアに臨むことができ、自分らしい表現ができた。そうつながったのかなと思うんです。もちろん未だに男はできませんけれども(笑)」

これぞ、ブラスの正念場であり土壇場。『アウト×デラックス』の収録が、彼のその後を大きく変えることになる。

▲覚悟を決めてオンエアに臨んだことで自分らしい表現になった

≫≫≫ 明日公開の後編へ続く


プロフィール
 
小原 ブラス(こばら・ぶらす)
1992年4月20日生まれ。ロシア・ハバロフスク出身。6歳から兵庫県に移住。コメンテーターとしてTOKYO MX『5時に夢中!』(水曜日黒船特派員)、フジテレビ『アウト×デラックス』(アウト軍団)、『めざまし8』にレギュラー出演するほか、連載コラムも多数。日本の政治や時事ネタに物申す、関西系ロシア人YouYuber“ピロシキーズ”としても活動中。株式会社Almost Japanese代表を務める。