玄関先にいた子どもを吸い寄せる匂いの魔力
はい、自家製メンチカツの完成です。パクっと食べたら、いやぁ、うまい! 普通に焼いたってごちそうになるハンバーグに、衣をつけて丁寧に揚げたんだから、まずいわけがない。
すでにチューハイを飲んで、頭が朦朧としている私にもわかる道理です。うまい!
だから私はすこし冒険をします。小さい小さい、酒飲みの夢を叶えさせてください。こちらはコンビニで買ってきたコロッケ。レジ横に並んでるあれです。もちろんこのまま食べたっておいしいんですが、このかわいい子たちを2度揚げしようという魂胆です。
温度を上げてカラッと揚げたコロッケがこちら。すこし色味が良くなりました。先ほどよりもこんがりして、あきらかに色香が増しています。
いやぁ、うまそうだ。ビールを片手にしたら、どんどんコロッケがすすむ。困ったな。ラードの香りが豊かだから、ソースもいらない。うまいよ、こりゃ。
どんな死線をくぐりぬけてきた兵士よりも、ラードをくぐりぬけてきた惣菜のほうが信頼できますよね。平和が一番というお話です。
唐揚げも作りました。こちらは晩のおかずに大活躍。ムネ肉で作ったけど、いつもより子どもたちの食いつきが良かった。
ちなみに、唐揚げを揚げているときに子どもたちが学校から帰ってきたんですが「今日のご飯は何!?」と大声で聞いてくるんです。
聞けば玄関の外までいい匂いがしてたんだって。ああ、それだ。私がやりたかったのは。匂いで人をそわそわさせること。それがラードの底力。
たまには、いいラードを買って揚げ物をするのも贅沢でいいですよ。何を作ったって酒が進むこと間違いなしです。