弱小YouTubeチャンネルへのアドバイス

収録でも柔軟に対応し、その場でいろいろと指示を出して、より面白く、より商品を魅力的に伝えようとしているハヤシさん。最後にお恥ずかしい話だが、ニュースクランチのYouTubeチャンネルの登録者数が増えないのには、何か理由があるのでしょうか……? と聞いてみた。

「たぶん、いろいろと理由はあると思うんですけど、スタッフの当事者意識が薄いのかもしれません。この形式になってからの有隣堂チャンネルを、最初から見ている人ならわかるかもしれないですが、途中からブッコローの動きが格段に良くなってるんです(笑)。でも、そもそもそういうプロではないし、僕らも機敏な動きを求めて役割分担しているわけじゃないんですが、きちんとブッコローの動きをやってください、って役割を与えられると、当事者意識を持って仕事に取り組むようになるんだと気づかされました」(ハヤシ)

たしかに、当事者意識は共同作業においては重要だ。最近では、YouTubeチャンネルを運営する企業も規模の大小含め多くなってきている。そこで、“やらされているから”ではなく、自発的にそのチャンネル少しでも良くするためには、と考えることが大事なのだと改めて気づかされた。

「あとは、自分の成果がわかるのも大事ですね。YouTubeチャンネルの場合は、動画のアップになりますが、自分たちがやっていることが目視できるのも、やりがいとしては大きいですよね」(ハヤシ)

損得だけで動いていたら、会社やスタッフ含め、閉店後に和気あいあいと楽しく動画の撮影に望めないだろう。会社のバックアップはもちろん、自分たちがやっていることは面白いし、会社のためになっている、という共通認識があるのも大きいだろう。

最近注目を集めているYouTubeチャンネルの裏側には、面白さと理念の程よいバランスが隠されていた。

▲休憩中もブッコローとコミュニケーションを取る岡﨑さん