ブッコローの中の人の正体とは・・・!?

ここで気になるブッコローの“中の人”に関してだが、

「昔の職場で一緒だった人に僕がお願いしました。よく“ブッコローの中の人ですか?”って聞かれるんですけど、実はエピソード0、リハーサルを兼ねた動画では僕がブッコローの“中の人”をやったんですが、いろいろとつらくて(笑)。この人ならできるだろうとオファーしました」(ハヤシ)

ここで本当の“中の人”から直接お話を伺うことができました。(ミステリアスな存在のままが良いとの判断で、あえて詳細は伏せさせていただきます、中の人の正体が知りたかったヘビーブッコローファンの方々、すみません!)

「(ハヤシさんから)電話があったのが8年ぶりとかだったので、絶対に金貸してくれとか、そういう類の連絡だと思いました(笑)。最初は断ろうかなと思ったんですけど、頼まれたら断れないタイプなんです(笑)。でも、こんなに長く続くと思わなかったし、こんなに人気が出るとも思わなかったですね」(ブッコローの中の人)

▲マスコットキャラクター・ R.B.ブッコロー

動画のファンには、会話の端々でポロポロこぼれてくる、ブッコローのパーソナルな部分(有隣堂とは全く別の仕事をしている人。娘がいるらしい。おじさん。ファイナンシャルプランナーの資格を持っている……etc.)に注目して見ている人も多いらしい。

極細ボールペンの回が大きな転機になった

動画の再生回数で言うと、このチャンネルが広く知られるきっかけになった1回目のガラスペンの回が65万回再生(2021年10月現在)が1位だが、ハヤシさんに「編集していて面白かった回は?」と聞くと「極細ボールペンの回ですね」と明かしてくれた。

極細ボールペンの回は、三菱鉛筆の担当者を呼んで、最終的に“極細ってそんなに使わないよね?”という結論に達するという、かなり攻めた回だ。

「大手のメーカーの方にも来ていただいて、かなり素直な意見をそのまま使わせてもらったんですが、結果、誰も不幸になってないのが良いなって。あの回が良かったのは、来ていただいたのが非常に愛社精神のある方で、商品にも自社にも知識があったし、こっちのツッコミにもめげずに返してくださったので、今の動画の感じっていうのは、極細ボールペンの回で出来上がったんじゃないかなと思います」(ハヤシ)

この日の消しゴムの収録でも、MONOの消しゴムが圧倒的なシェアNo1である、と散々あおっておいて、電話出演するのはMONOとはシェアも知名度も大差をつけられている、シード株式会社の常務取締役。

しかも、“有隣堂の社員に、MONOとシードどっち使ってますか?ってアンケートを取ったんですけど、大差でMONOでした!”と直接伝えてしまうという鬼っぷり!

それでも、シードの常務が「そうなんですよねぇ」と認めてしまうのは、空気感と、このチャンネル自体が認知され、信用されている証だ。事実、動画のコメント欄には、“MONOしか知らなかったけど、今度はレーダーの消しゴム買ってみます”という言葉が多くあり、商品の宣伝に大きく関わっていると言えるだろう。