“飲める弁当屋”でちょいと一杯

旅に出たくなりました。どこか遠くに行きたくなる、そんな発作に襲われる日があります。だけど仕事があるから行けない。なんだ、今日もつまねんなとブツブツ言いながら、結局仕事へのそのそと向かう。

帰り道、ちょっとだけよ、なんて言いながら酒場へ足が向くけど、天国気分を味わうのは一瞬で、翌朝は二日酔いの地獄が待っている。悲しい。ああ、どこか遠くへ行きたい。

そんなわけで、今回はちょっとだけ足を伸ばして東京の東側へ参ります。都下の南に住む私にとってはファーイーストですね。それでは行ってきます。

▲JR東日本のHPより

江戸川区にある小岩という駅は、千葉との県境にあります。私はほとんど降りたことがないんですが、何度か訪れた感想は「いい町」。商店街に元気があって、物価も安くて、きっと暮らしやすいんだろうなと思うんです。

そして、そんな街にはいい飲み屋があるに違いありません。これは飲み助の世界に古くから伝わる格言。今日はそんな小岩からお送りします。

▲「お酒あります」ののぼりに誘われて…

1軒目はこちら。駅を降りて商店街をまっすぐ進むと、右手に弁当ののぼりが見えてきます。こちら「デリカスクエア」は、弁当のおかずを“あて”に酒が飲めるお店なんです。まずは小腹を軽く満たしたいと思います。

▲トクトクトクッという音だけでウキウキ

酎ハイを頼むと、目の前にあるキンミヤのボトルから入れてくれます。これはいい風景だ。この様子だけで酒が飲める。飲み放題だと自分で注ぐスタイルのようですが、今回は単品オーダーなので、店員さんが作ってくれます。

▲まずは駆け付け一杯

小岩の酎ハイはうまいですね。どこで飲んでもうまいけど、小岩のキンミヤはさらにおいしい気がする。それはきっと酒が濃いからでしょう。ああ、もういい気分だ。現在時刻は昼の3時。草木が寝床から起き出す時間です。

▲注文をすると、お弁当用の大きな厨房で作ってくれます

店員さんはオーダーを受けると、おもむろに厨房に入って、調理を始めます。この広い調理場が、弁当屋さんらしくていいですよね。清潔なキッチンからは、きっとおいしい料理が出てくるはず。

▲揚げ物を頼めば間違いありませんね

揚げたての唐揚げは熱々のサクサクでおいしかった。酎ハイといくつかのつまみで小腹を満たしたら、今日の本丸を攻めるとしましょう。滞在時間はしめて30分でした。