地方では余のプロレスを届けられるしふれあいも増える
――(目をそらしながら)で、では、第2弾はハワイでということで。そして、東スポといえばやはり岡本記者の手のひら返し。先日、発売された「手のひら返しタオル」の裏面デザインはチェックしていなかったとか?
余 うむ、余は表しかチェックしておらん。あの岡本の極悪非道なやり方は許せないよな。ただな、あのタオルは裏切り者を炙り出すのに、ちょっと使えそうではあるな。たとえばヤングライオンの藤田晃生は、ゴミを持つかのように余のタオルをつまんでおった。まあ、帝国がこれだけ広くなると、裏切り者が出てくるものも世の習い。「貴様らはどっちを掲げるんだい?」「貴様らは踏み絵を踏むのかい?」と、会場を見渡せば一発だよな。そういう意味では岡本を褒めてやってもいいのかもしれん。ただし岡本、テメーはダメだ。
――ぜひ処してください。さて、先日の『ジーストア・アキバ』の先行発売記念イベントも大好評で、「ぜひ出版イベントを開催してほしい」という声が、全国各地の書店から続々と来ております。
余 それはもう、そうだろう。だってプロレスってのは、日本全国各地を北海道から沖縄まで網羅している、唯一の存在と言っていいんじゃないか。いろんなエンターテインメントが「全国ツアー」とか言うけど、リアルに全都道府県を回っているのはプロレスだけだからな。だからこそ、各地の書店からオファーが来るのも当然じゃ。余もますます地方活性化に力を入れていくから、まずはこの本で1県ずつ支配していくのも面白いかもしれんのう。「余に顔を出してください」という書店があったら、まずは名乗りを上げろ。書店にかぎらず、余を呼べと呼べよ、余を。グッズ販売でもコラボ企画でもいい。これは何をしても話題になってしまう者の宿命じゃ。
――あの長州力殿をはじめ、いろんな人を世界中から吸い寄せてしまうとは罪な男。ちなみに私は大分県出身で、年に一度のプロレス興行を楽しみにしていました。オーカーン様から御覧になって、地方は特別な存在でしょうか?
余 是非もなし。やっぱり楽しいよな。その土地だけの風景だったり飯だったり。あとファン層も違う。たとえば、後楽園ホールだと大人が中心じゃが、地方に行くと爺婆(じじばば)だったり、クソガキだったり、親子連れだったり、年齢層が幅広いよな。あいつらにも余のプロレスを届けられるし、撮影会とかふれあいも増えるしいいよな。余も楽しみにしておる。でもな、そのためには貴様らが会場に来ないとはじまらない。すげえ試合を見せてやっから、余たちが貴様らの土地に行ったら観にこいよ。まず余に納税せい! 絶対に満足させてやっから。
――感動しました。地方民を代表して御礼申し上げます。さて、一方で流行語に「パンケーキ食うか?」は残念ながら選出されませんでした
余 雑だな、貴様!(憤怒) なんで上げて一気に落とすんじゃ。垂直落下ブレーンバスターみたいじゃなくて、ブレーンバスターみたいに落としてくれないと余、心がもたない。まあ、いい。そのへんは岡本の手のひら返しから学ぶとよい。流行語大賞については、まだまだプロレスが一般化してない結果だと思っておる。ああいった出来事があって、テレビには一時的に出たけれど、それがずっと続くわけではない。今、テレビでは深夜帯に週一でしかやってないが、余はさらにプロレスの知名度を上げていく、もっとプロレスファンを増やす使命を背負っておる。誰が言ったか忘れたが、「環状8号線理論」というやつじゃ。余の相手は世間であり、世界である。だから、流行語大賞うんぬんではなく、流行語大賞なんて気にしていないし、だから受賞できなくても悲しくなんかないんだから(涙目)。