野手陣にも競争が生まれて打線活性化の兆し

打線は、昨シーズンと同様にトップクラスの長打力があるだろう。

特に、WBCで活躍を見せた岡本和真は、開幕から好調を維持している。(目視ではあるが)今シーズンは比較的に飛ばないボールの影響もあり本塁打は少ないが、打率は残している。この岡本と同様に中田翔も、併殺打の多さは気になるところだが、本塁打を含めて貢献度は高い。

また、開幕から好調なのは現役ドラフトで巨人にやってきたオコエ瑠偉だ。

新天地となった今シーズンは、オープン戦からアピールをして開幕スタメンを勝ち取り、トップバッターとしてチームを引っ張っている。

フルシーズン経験していないことを考えると、調子が下がったり疲れが出てくる時期に、アダム・ウォーカーの調子が上がることが理想的だ。その出遅れていたウォーカーも、16日にホームランが出ていることから、徐々に調子を上げていくことに期待していきたい。

さらに、秋広優人も一軍に昇格後、結果を残している。今後を見据えると、秋広の起用も増えていくと思われることから、両翼の争いは激化していくだろう。

粗さはあるがルイス・ブリンソンも開幕から攻守に渡り、チームを牽引している。センターを守っているが、センター候補が次点でオコエやルーキーの萩尾匡也ということから、スタメンから外しにくい時期は出てくるだろう。

ただ、現在のような成績を残し続ける前提で、下位打線に置いて長打に期待できる選手なら申し分はない。

また、今ではチームの中心選手になりつつある吉川尚輝は、守備は水準以上のパフォーマンスを残しているものの、打撃では苦しんでいる。

2年目から一軍で出場し始めたが、その頃に思い描いていた打撃とは程遠い選手になっているのは否めない。気を引き締めさせるためにも、ルーキーの門脇誠や若手有望株の中山礼都といった若手と同等に起用することも視野に入れるべきだ。

守備に関しては、世代交代の途中ということもあり、整備しきれていない部分が多々ある。そのため、18日のDeNA戦でコンビを組んだ中山と門脇の二遊間のようなミスは今後も出てくるだろう。

二遊間に関しては、12球団を見ても坂本と吉川のコンビはトップクラスだったため、長い目で見ていく必要は少なからずある。ただ、守備を改善できる部分は極力固めていき、ディフェンス力も期待していきたいところだ。

開幕から1ヶ月の巨人は、例年よりも低調なスタートを切った。しかし、まだ開幕したてということや、実績のあるベテラン組の復活などで上り目はあるため、夏前ぐらいから巻き返しに期待していきたい。


プロフィール
ゴジキ(@godziki_55)
自身の連載である「ゴジキの巨人軍解体新書」「データで読む高校野球 2022」をはじめとした「REAL SPORTS」「THE DIGEST(Slugger)」 「本がすき。」「文春野球」などで、巨人軍や国際大会、高校野球の内容を中心にコラムを執筆している。今回、新たに「WANI BOOKS NewsCrunch」でコラムを執筆。Twitter:@godziki_55