“内気なのにアクティブ”が開花しようとしている
「でも、私、ダメなんですよ。失敗すると、すごく引きずるタイプなので、最初のころはオープニングで嚙んだりすると、もう『あぁ、私、今日はもうダメだ……』ってなっちゃって。家に帰っても『今日もダメだったよね……』って落ちこんじゃう。
それでもあきらめずに『次はこうしよう!』って考えるんですけど、やっぱり、その次のライブでも上手くいかない。そんなことを繰り返していくうちに、だんだん『別に完璧にできなくてもいいんだ』って思えるようになってきた。だって、完璧になんてできるわけないんですから(笑)。そう思えるようになったことで、たとえばトークで失敗しても、いままでだったら、そこからダメダメになってしまったんですけど、だんだん崩れたところからの立て直し方がわかってきたんですよ。
きっかけは昨年の明治座ですね(ももクロ一座特別公演の開演前に、明治座のロビーにて『めざせ明治座!アメフラ場外10ラウンド』と題して、トークやライブイベントが日替わりで毎日、開催された)。あれで前より度胸がついた。MCで嚙んでもくじけないようになりました! まぁ、まだまだ全然なんですけどね」
別に完璧にこなす必要はない。ただ、複数のアイドルが集まるイベントやフェスに参加したとき、せっかく楽曲とパフォーマンスで初見のお客さんが「おっ?」と興味を持ってくれたとしても、そのあとのMCパートがあまりにもグタグタだと、サッとステージ前から離れてしまう可能性もある。新規ファン獲得のために重要な任務を小島はなは着実にこなしていくようになった。
もちろん、今でも嚙んでしまう。だが、それを自分のキャラとし、嚙んでしまったことをネタとしてトークを回していくたくましさが出てきた。「内気なのに、アクティブ」は唯一無二の個性として開花しようとしている。