巨人軍歴代最高捕手・阿部慎之助
次は巨人軍を3度の日本一、8度のリーグ優勝に導いた阿部慎之助だ。
ルーキーイヤーに、山倉和博以来となる23年ぶりの快挙となる開幕スタメンマスクを被った。
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— 読売巨人軍(ジャイアンツ) (@TokyoGiants) October 5, 2019
⚾️#クライマックスシリーズファイナルステージ 第1戦⚾️
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2年目となる2002年のシーズンは、正捕手として127試合に出場。巨人軍の捕手としては、山倉和博以来の捕手による規定打席に到達し、3番を任されるなどで打率.298、18本塁打、73打点と大卒2年目としては、驚異的な打撃成績を記録。リーグ優勝と日本一に大きく貢献した。
2003年から2006年は故障や怪我に苦しんだが、6年目からは守備面が向上。リーグ最多の捕殺と盗塁阻止率を記録した。さらに、2003年から2005年は4点台だったチーム防御率も3点台に改善されて、リードの能力も向上の兆しが見えていた。
2007年からは主将となり、巨人軍第72代4番になったことや、2度目の30本塁打と自身初の100打点を達成。守備面でもリーグ2位の防御率3.58を記録するなど、前年よりもさらに投手陣のリードが良化され、リーグ優勝に大きく貢献。
その後、2009年から数年間は阿部のキャリアで全盛期を迎えていた時期だったのではないだろうか。2009年はリーグ2位の32本塁打とリーグ1位の長打率、OPSを記録して連覇に貢献した。さらに、巨人の捕手で史上初となる通算200本塁打を達成。
個人タイトルはなかったものの、投手陣を牽引して防御率2点台に引き上げて、トップクラスの打撃成績を残したため、MVPに相応しいものだったに違いない。
日本シリーズでも、第5戦で日本ハムファイターズの武田久からサヨナラ本塁打を放ち、第6戦では武田勝から決勝打を記録。日本一に大きく貢献し、文句なしのシリーズMVPを獲得した。
2010年は10年連続二桁本塁打を達成し、野村克也や田淵幸一に次ぐ歴代捕手では3人目のシーズン40本塁打(44本)も達成。シーズンを通して、打率.281、44本、92打点、OPS.976の成績を残した。
個人的に印象深い場面は、広島戦の40号となる本塁打を放ったシーン。また、守備面では守備率.999、盗塁阻止率は.371の成績を残し、セ・リーグ1位を記録した。
2012年はキャリアハイを記録したシーズンであった。月間MVPは6月、8月、9月の3度獲得。打率は統一球でありながら捕手としてシーズン歴代最高打率(.3404)を記録し、文句なしの首位打者を獲得。打点もキャリア最高となる104打点を記録し、打点王を獲得して二冠を達成した。
リード面でも投手陣を支えて、チーム防御率2.16を記録した。原辰徳監督の「(阿部)慎之助のチーム」のコメント通り、攻守にわたり大きく貢献し、交流戦優勝をはじめ、リーグ優勝と日本一、クライマックスシリーズ制覇、アジアシリーズ制覇の5冠に導いた。
打撃型捕手のイメージが先行していたこともあり、リード面で過小評価されていたが、巨人軍歴代最高捕手、そして日本を代表する選手だったのは間違いない。
【プロ野球2019 #巨人 対 #DeNA】
— DRAMATIC BASEBALL 2023 (@ntv_baseball) September 27, 2019
メモリアルゲームで魅せた✨#阿部慎之助 選手がプロ通算406号となる同点ホームラン‼️🙌#ありがとう慎之助㊗️🎉
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21世紀を代表する捕手を3人紹介してきた。それぞれ特徴があり甲乙つけがたいが、守備面を含めて総合的に判断すると、「球界の頭脳」と呼ばれた古田敦也が捕手として一歩リードといったところだろうか。
とはいえ、城島健司、阿部慎之助の打撃力は捕手のレベルを超え、凄まじいものがあった。
今後、とてつもなく高い壁ではあるが、この3人を越えるくらい攻守ともに優れた能力を持つ捕手の台頭・出現があれば、日本球界はさらに盛り上がることだろう。