リップグリップが選ぶイチ押しの本
――本に関する活動以外で、力をいれていきたいことなどありますか?
倉田 僕は6月から『ギャグマン』という、ギャグをいっぱい作って披露するライブを始めます。新書をたくさん読んでいる僕からは想像がつかないような、両極端なことだと思うんですけど(笑)、京都大学の学園祭には毎年スローガンがあって、そのなかで「知と痴の融合」っていうのがあるんです。そういう人間になりたいと思っていて。ゆくゆくはギャグのなかで新書の話をするかもしれない(笑)。新書で学んだことでギャグが作れるようになったら完成かなって。
――新書100冊を目標にしつつ、ギャグも100個を目指す感じで(笑)。
倉田 ギャグを毎月100個作れるようになったら、ギャグ芸人としては一人前かなとは思っています。Yes!アキトさん(サンミュージック所属のピン芸人)は1年で1200個作っているという話をしていたので、それぐらいコンスタントに作れるようになれば“ギャグマン”ですね。“新書マン”と“ギャグマン”を目指します(笑)。
『ギャグマン』誠にありがとうございました!
— リップグリップ 倉田紘顕 (@lipkurata) June 19, 2023
敏腕ツッコミたちにギャグを見守ってもらいました!
みなさまに楽しんで頂けてたら何よりです!
これは僕が最高のギャグマンになるまでの物語だ。 pic.twitter.com/y8eRkt8qLc
岩永 僕は成人向けコンテンツについて語るトークライブ『スケベ大学』を、今後も続けていきたいですね。京大卒の“知”とスケベ芸人としての“痴”で、倉田とは別の形で「知と痴の融合」を体現しようと思ってます(笑)。6月に開催する回のチケット130枚が即完売したので、世に出しても恥ずかしくない形のイベントにしていければと思います。
最高の教授陣のおかげで、スケベ大学オープンキャンパス大成功でした!
— リップグリップ岩永 (@lipiwanaga) June 20, 2023
スケベを真摯に聞いてくれて笑ってくれるお客様のおかげで大盛り上がり、差し入れなどもたくさんありがとうございました!
アーカイブが見れますので、ぜひ!感想などもお待ちしてます! https://t.co/jUPC1rAUl0
――最後に、お二人のオススメの本を教えてください!
倉田 『桜前線開架宣言』(左右社)という短歌の本ですね。穂村弘〔歌人。雑誌『ダ・ヴィンチ』で読者が寄稿した短歌を紹介し感想を綴ったコラムの連載『短歌ください』を持つほど影響力がある〕以降にデビューした、現代短歌の才能のある40名の作品を歌人の山田航さんが紹介し、解説している本です。
もし現代短歌に興味がある初心者の方は、この本は入りやすいと思います。面白い短歌だけ紹介して、咀嚼の仕方までしっかり書かれているので、この1冊を読めば現代短歌のことがわかる仕様になっています。カバーもかわいらしいデザインなので手にとりやすい。
岩永 僕は小説1冊と新書1冊あります! まずは小説から。原田マハさんの『楽園のカンヴァス』(新潮文庫)です。この作品の著者は、絵画に造詣が深くて、実際に美術館のキュレーターとしてお仕事をされていたこともある方なんです。“ミステリー×絵画”っていうジャンルなんですけど、ミステリー初心者にも、普段からミステリーを愛読している人にもわかりやすく「ミステリーって、こんな書き方できるんだ」「人が亡くなる必要もなければ、事件も起こらなくていいんだ」というのが伝わる作品です。
新書のオススメは、隠岐さや香さんの『文系と理系はなぜ分かれたのか』(星海社新書)です。これは大学時代に読んだ本で「文系理系に分けて考えるということは正直なんの意味もない」ということを教えてくれる本です。「勉強ってなんの役に立つの?」っていう文脈がありますけど、僕が普段から思っていた“役に立たないからこそいいじゃん”を正しい文脈で、しっかりと説明してくれています。
――お二人が紹介してくださった本、どれも気になります。本日はありがとうございました!
岩永・倉田:ありがとうございました!
それぞれ時差で取材場所のカフェに到着しましたが、どちらもりんごジュースを注文されていました。そんな息ピッタリのお二人の今後の活躍にも注目です!
血液型:A型
出身地:東京都 江東区
趣味:サッカー観戦、音楽鑑賞、ゲーム、謎解き
特技:勉強の指導(教え子を模試で全国1位にしました)、海外の実際にある変な法律を言える
Twitter:@lipiwanaga
血液型:B型
出身地:神奈川県 横浜市
趣味:ハリー・ポッター研究
特技:17世紀エリザベス朝の英語でシェイクスピアを演じられる、50音一発ギャグ
Twitter:@lipkurata
〇リップグリップ[マセキ芸能社]