「2つの軸」を使えば書くことが明確になる

では、具体的にはどうすればいいか? 私が企画書や論文を書くときにやっている、自分の頭の中を整理する方法をお伝えします。

この方法は、自分の言いたいことを、シンプルにわかりやすく文章に落とし込む準備として最適です。学生が論文を書くときにも紹介している技なので、難しいことではありません。

思考の整理に最適なのが、2つの軸を立てて考えを明確にすることです。軸の内容は人それぞれです2つの軸が交差する所にあるのが、あなたが伝えたいことになります。

たとえば、商品開発の仕事をしているのなら、「興味がある商品」の軸と、「お客さんのメリット」の軸が交差する所にあなたが開発するべき商品があります。そこで浮かび上がった商品の内容を、プレゼン資料の文章に落とし込めばいいのです。

私の場合は、論文のテーマを絞るときにこの軸を使います。

「興味のある文献」の軸と、「興味のある時代」の軸が交差する所に、研究するべきテーマがあります。そのテーマを論文に書くのです。

つまり、2つの軸を使いながら、漠然と考えていることを明確にするということ。自分の思考の形を浮き彫りにするのです。

初めのうちは、一つひとつの軸をイメージしづらいかもしれません。しかし、何度もこの整理法を繰り返していくと、すぐに決めることができるようになります。

トレーニングを繰り返せば誰でも、思考を整理できます。日々、この訓練を行なってください。仕事に関係ないことでもいいのです。

たとえば、洋服が欲しいときには、「シャツ」の軸と「ブランド」の軸を設定すれば、欲しいシャツが明確になります。

日常の中で、何度も繰り返し行なうことで、思考を整理する力は高まるのです。

2つの軸で「書けない」「文がまとまらない」がなくなる イメージ:PIXTA