憧れの女子アナと写真が撮りたい!
高校時代の国立の思い出といえば、地元の高校生として選手権の試合中にパンフレットを売るバイトに、毎年、部活全員で駆り出されたことです。
パンフレットの束を1階の関係者エリアから4階相当のコンコースまで運び、売店でそれをほどいて売る、の繰り返しという力仕事でした。
何よりも鮮明に焼き付いているのは、当時テレビ朝日のアナウンサーで『やべっちFC』を担当していた前田有紀アナウンサーが、仕事をしている僕らに「お疲れさまです!」と言ってくれて、当時人生で見た女性の中で一番美しかったことです。
焼き付ける記憶のチョイス、めっちゃ男子高校生じゃん。試合も見たはずなのに。
ちなみに人によっては、その年の高校選手権応援マネージャーのガッキー(新垣結衣さん)を間近で見られたらしく、僕たちは
「また来年も絶対に国立へ来よう!」
と、来年も国立に(バイトで)行くことを誓ったのでした。
そして、僕は翌年も国立で、ある思い出を作ります。
あれは高円宮杯の準決勝でした。
大前元紀選手らを擁し、高校サッカー史上でも5本の指に入ると言われる(僕の中で)流通経済大学柏高校が、浦和レッズユースと試合をしていたのはあんまり覚えてなくて、(改めてメンバーを見たら流経はベンチ入り含めて11人、レッズユースは9人が後にプロ選手になった)そんなことよりメディア席に座る前田アナが可愛かったのを覚えています。
だから、国立も西が丘も行けないんだよ。
そして試合は動きます。
「俺、ハーフタイムに前田アナに写真撮ってもらう!」
「俺も行く!」
「俺も!」
いや、写真撮ってもらうことを試合と言うな。
しかし、友達がヒヨったため、僕は1人で前田アナのところへ行き、緊張して伏し目がちに
「写真撮ってください」
と言いました。
すると
「いいよ」
と、一列前の席に座っている堀池巧さんが言いました。
僕が伏し目すぎて、前列の堀池さんにお願いしたと思われてしまったのです。最悪です。
いや最悪っていうな。堀池さんも名選手だろ!
かくして、僕のデータフォルダには前田アナが撮影してくれた、僕と堀池さんのツーショットが残るわけなのですが、じつはこの思い出は翌年に更新されるのです。
翌年の高円宮杯では、同級生の畑尾大翔擁するFC東京U-18が、ベスト4に進出していたのです。
僕は、これを口実に受験勉強を放り出して、埼玉スタジアム2002に行くことにしました。(この年は国立開催ではなかった)
僕は今度こそ前田アナと写真を撮ってもらい、待ち受けにすることができたのでした。優しくて可愛かった……。
写真をだいぶ序盤に撮れたので、この日の試合は2試合ともちゃんと覚えています。……ていうか書いておいてなんだけど、何この話。稲中サッカー部?
さて、こんなことを書いているうちに日も暮れてきましたが、今、国立競技場のモニュメントの前に現れた1人の男性。
アビスパ福岡のフラッグを出して写真を撮っています。
ルヴァンカップ決勝進出を決めたのが昨日。気持ちが昂ってしょうがないんでしょうね。
ホストのサッカーは中止になりましたが、こんな形でルヴァンの決勝という秋を感じることができたので、まあ今日はいい1日ということにしておきましょう。