養成所の大喜利は手を上げるところから始まる

――芸人になろうとしたきっかけがあれば教えてください。

赤嶺:中学~高校の頃から、徐々にお笑い関係の仕事に興味を持ち始めてました。ラジオをよく聴くようになってからは、構成作家か芸人になることを考えていました。いろいろと調べていくなかで、 作家から芸人のパターンは見かけなかったけど、芸人から作家のパターンはいくつかあることを知って。それからは、親にお笑いが好きというアピールを徐々にしていったので、「芸人になりたい」と言ったときもそこまで驚かれはしませんでした。

――赤嶺さんは、東京NSCの19期生ですよね。

赤嶺:はい。養成所では、木村祐一先生による大喜利の授業があるんですけど、もう手の上げ方からして大喜利でした。教室内にみっちり人がいるので、普通の手の上げ方じゃ指されないんですよ。ノートに手を描いて上げたりとか、紙を破って手に巻き付けてみたりとかして、なんとかアピールしていましたね。

――(笑)。赤嶺総理だってことは、周りから知られていたんですよね?

赤嶺:そうですね。ケータイ大喜利に送っていることは知られていて、大喜利の授業のときも「答えがNHKだな」とよく言われていました。

▲番組内では最高の栄誉とされるレジェンドオオギリーガーの認定証

――ハガキ職人から芸人になってみてどうでしたか?

赤嶺:投稿の大喜利と芸人の大喜利とでは、必要なものがだいぶ違うなと思いました。投稿では、自分の性別や年齢、見た目関係なく、字面だけで面白いものを追求していたんですよね。

一方で芸人は、私の人となりを含めて面白いかを判断されるので、初めは少し戸惑いました。まだ知られていないうちは、“根暗なやつが何か言ってる”みたいなイメージにしていたのですが、大喜利が好きなことが浸透してからは、自分が好きな答えを出すようになりましたね。

――たしかに、芸人は見た目や声のトーン、表現力も含めて判断されますもんね。そんな赤嶺さんから見て、“この人、大喜利がうまい”と思った芸人さんは?

赤嶺:大勢いらっしゃるんですけど、ぱっと浮かんだ人だと、ママタルトの檜原洋平さんは、私が今まで構築してきた手法や小手先の技では、到底たどり着けない感覚をもっています。大喜利に自分の経験がしっかり出ていて、それでいて柔らかくて、なんだかうまく説明できない魅力がありますね。

先輩芸人のラジオに名前を隠して投稿したら……

――現在は芸人をやりつつ、構成作家もしているとお聞きしたんですが、どちらかに専念しようと思ったことはないのでしょうか?

赤嶺:いえ、芸人と作家それぞれに役割があるので、どちらかに専念しようと思ったことはないですね。たとえば、赤嶺総理として出しても面白さを感じにくいものでも、作家として活動をしていれば、適した人に使ってもらうことができますよね。

逆に、自分でやりたいことがある場合は、芸人として打ち出していけるんです。芸人と作家の両方の出しどころを持っているおかげで、できること・やりたいことの幅が広がっていると言えますね。

――なるほど、あくまでも表現の幅を広げるためのひとつであるんですね。めちゃくちゃ腑に落ちました。芸人になってから思い出に残っていることを教えてください。

赤嶺:『フットンダ王決定戦2015』(日本テレビ系)の予選会に出場したときに、MCの板倉さんが私のラジオネームを思い出してくれたことです。インパルスさんのラジオにも赤嶺総理の名前で投稿していたので、「あれっ、赤嶺総理って……」と気づいてくれまして。自分からは言っていないのに、番組に送っていたことを思い出してくれたのがうれしかったですね。

――今でもラジオは聴いているんですか?

赤嶺:はい、よく聴いています。ただ、聴く目的が以前とは変わっていて、ママタルトさん、サツマカワRPGさん、真空ジェシカさんのとかは、面白いからというのと、たまにライブで会う先輩の近況をうっすら知っておきたいというのがあって聴いています。でも、大喜利があると答えたくなってしまって、前に名前を隠してちょっとだけ投稿していたのですが、採用されてました(笑)。

――あははは(笑)。大喜利がうまくなるコツを聞かれることがあると思うのですが、どのように回答しているのでしょう?

赤嶺:後輩が大喜利ライブ前とかに聞きに来てくれるのですが、一応、基本的なやり方はこうかなというのを言っています。たとえば、「セレブな小学校の運動会ってどんなの?」といったお題に対しては、セレブと運動会、2つのあるあるを掛け合わせて答えるのが、基本的なやり方の1つではありますね。

ただ、その人に合った大喜利を見つけるためには、相談してくれた人が何を面白がっていて、どのような考えを持っているかなどを知ったほうがいいので……ネタを見ていないのにアドバイスをしている感じになっちゃっているかもしれませんね。

 

――最後に、赤嶺さんの今後の目標を教えてください。

赤嶺:いろいろな人を呼んで、大喜利とお酒を楽しめるライブを定期的にやりたいと思っています。さらに、配信なしでも、出演者や作家さんや会場の方にきちんとお金を渡せるようにするのが目標です。配信があると、音や画像に制限が多いし、配信がないほうが自由に答えられたりするんですよね。ただ、現地に来れない人のためには配信はあったほうがいいので、適宜考えていきたいです。

賞レースについても聞かれることがあって、もちろん面白いと思うネタで挑んでいるんですが、これだけに賭ける! みたいな気持ちではなくて。だって、だめだったら1年間引きずるじゃないですか。

その点、大喜利は面白かった人しか印象に残らないし、本当にその場だけなんですよ。あと、お題で状況や人物像を与えてくれるので、見た目も性別も違うみんなが同じ縛りのなかで平等に楽しめる。だから、私は大喜利が好きなんですよね。


プロフィール
 
赤嶺 総理(あかみね・そうり)
生年月日:1991年3月1日
血液型:O型
出身地:沖縄県 那覇市
趣味:大喜利 / 俳句 / 短歌 / ネタ作り手伝い / 酒
特技:楽屋で邪魔にならないところを見つける
出身/入社/入門:東京NSC19期生
X(旧Twitter):@akaminesouri
 
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