「例えば炎」“好き”を発信する大切さ

今年のM-1準決勝進出メンバーの中でも、ひときわ無名であろう二人は、大阪吉本所属の、学生時代からの友達コンビである。どこがネタで、どこがアドリブなのか分からない、いい意味で軽いノリの漫才は、一度見たら癖になること間違いなし。

僕は、2022年のM-1グランプリ3回戦で、彼らの漫才に一目惚れし、事あるごとにSNSで発信していた。ただそれだけで、本人たちと仕事をしたことはおろか、直接会ったこともない。

▲僕が2022年に注目していた証拠です。

どの媒体でも、「注目のM-1戦士」を聞かれると彼らの名前を出してました。

今年10月、弊社がラジオやイベントなどで携わらせてもらっている吉本所属の「板橋ハウス(過去回参照)」のマネージャーさんと打ち合わせをしていると、そのマネージャーさんから「TPさん、ずっと言いたかったことがあるんですが……」と言われ、「あぁこれは何か怒られる」と思って身構えたら、

「私、大阪時代に例えば炎(を含むNSC大阪43期)のマネージャーをしてたんですが、ずっと例えば炎を推してくれていて本当にありがたかったです。あの頃、彼らをあんなに言ってくれてたのTPさんだけだったので……」

という、かなり予想外の角度から、お礼を伝えられたのだ。

ここでそれがつながるの!? とびっくりしたのだが、僕はただ好きなものを好きと言っていただけなのに、それで感謝されるなんて安いものだと思った。好きを発信するのはいいことしかない、これからもじゃんじゃん言っていこうと思った。はい言うてますけれどー。

家族チャーハン「好きすぎて髪型をマネしている」

家族チャーハン、彼らはただただ本当に面白くて、僕はボケの大石さんの髪型をマネしているくらい好きなのだが、好きなだけで、これと言ったエピソードも教訓もない。

強いて言うなら、単独ライブでどちらかのお母さまがネタ中に「頑張れー!」と声を出して舞台上の二人に注意されていたので、もし自分の子どもが芸人になって、単独ライブをやったとしても、客席から声は出さないようにしようと思った。とにかく要注目のコンビなので、以後お見知りおきを。

▲僕と、家族チャーハンの大石さん

さぁ、いよいよM-1グランプリ決勝が近づいてきた。僕に大切なことをたくさん教えてくれる芸人さん全員が、悔いなく大会を終えられるように祈ってます。

読者の皆様も、一段と賞レースの時期(=寒さが厳しい時期)になりますゆえ、ご自愛ください。

次回の『TP社長日記』は、12月12日(木)更新予定です。お楽しみに!!


プロフィール
高橋 雄作(たかはし・ゆうさく)
株式会社TPコーポレーション東京X代表取締役。高橋プロデューサー略して「TP」と呼ばれている。東京都出身。1987年9月27日生。早稲田大学政治経済学部卒。テレビ朝日に新卒で入社し「Qさま!!」「お願いランキング!」「もういっちょシリーズ(金属バット・蛙亭・ランジャタイほか)」などを担当、PやDを務める。2022年8月に独立し会社設立。「金属バット無問題(YouTube)」「板橋ハウスのラジオディア(stand.fm)」など様々なコンテンツを手掛ける他、お笑いラジオアプリ「GERA」チーフP、ライブ配信サービス「SHOWROOM」コンテンツDも務める。また「新横浜ラーメン博物館」にあるラーメン店「浅草来々軒」のオーナーも務めている。お笑いと北海道日本ハムファイターズとフライドポテトと柿の種が大好き。Twitter:@takahashigohan、オフィシャルサイト:株式会社TPコーポレーション東京X