セカンドキャリアの充実でスポーツ界に貢献したい

ふと気がつけば、現役引退から丸14年が過ぎました。プロ野球選手だった時間より、サラリーマン生活が長くなっています。途中、ホテルマンという貴重な経験もさせてもらいました。そして現在は再び、球団職員として株式会社西武ライオンズで「フルスイング」をしています。

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もちろん、与えられた持ち場で最善を尽くすのが一番大切なことですが、ときには将来のビジョンに思いをはせることもあります。今日はそんな話をしようと思います。

私自身がプロ野球選手だったことを考えると、選手が現役を終えたあとのセカンドキャリアを充実させることができるようにしたい――という思いは常にあります。

現在のようにアスリートがプロフェッショナルとして人々に喜ばれる存在になったのは、日本や世界の歴史を考えれば、つい最近のことです。

日本のスポーツ界で圧倒的に経済規模が大きい野球界は、その先駆者にならなくてはいけないと感じています。セカンドキャリアが充実してくると、おのずと野球をやる人口も増える。子どもが「プロ野球選手になりたい」と言い始めたときに、親御さんは仮にプロになれたとしても、その後のことが気になると思います。

現在は現役引退の平均がだいたい29歳くらいといわれています。その後もちゃんと仕事がある業界だとわかれば、安心して送り出すことができるでしょうが、今はまだそれが不確かです。その結果として、途中で夢を諦めてしまう人も少なくないでしょう。

ゆえに、セカンドキャリアが充実してくれば、挑戦するだけの価値がある、もっと野球をやらせようという家庭が増えるのではないかと思っています。その母数が増えれば、いい選手を発掘できて、野球界の発展につながります。そして、野球と同じようにスポーツ全般のセカンドキャリアが充実すれば、スポーツ界全体が発展していきます。

今、キャッチボールできる公園が少ないというのは本当に寂しいことです。アスリートのセカンドキャリア充実には、その環境を変えるだけの力があると思います。

プロ野球に携わった人間として、日本のスポーツ界の発展に貢献したいという思いがあります。