前橋育英高校から明治大学の門を叩く

すがや:続いては、明治大学体育会サッカー部のキャプテン・中村草太選手に来ていただきました。よろしくお願いします。早速なんですが、今の学部とこれまでの経歴を聞かせてください。

▲キャプテンを務める中村草太選手にもインタビューさせてもらった

中村草太選手(以下、中村):よろしくお願いします。明治大学の政治経済学部経済学科4年の中村草太です。小学生の時に、地元のホワイトスターっていうクラブでサッカーを始めました。中学は前橋FC、高校は前橋育英高校でプレーしました。

すがや:前橋育英! 高校サッカーでも屈指の強豪校ですね。高校時代はどのような結果を残しましたか?

中村:2年生の時にインターハイと高校サッカー選手権の全国大会に出場しました。ですが、どちらとも1回戦で敗退。3年生の時は、インターハイがコロナ禍で中止になってしまいました。地元の群馬県で開催予定だったので、残念でしたね。集大成の選手権は、県予選の3回戦で敗退。なので、高校時代は目立った成績は残せず終わってしまいました。

すがや:コロナ禍が直撃してしまったんですね。明治大学へ進学を決めた理由はなんでしたか?

中村:ひとつ上の先輩で育英から明治大学に進んだ倉俣健(くらまた たける)さんがいて、その方がいるのも大きかったですし、明治大学は大学サッカー界でとても強くて、プロ選手も多く輩出しているっていうところで、プロへの道も考えながら、“明治大学に行きたいです”と山田(耕介)監督にお伝えしました。

すがや:そして、スポーツ推薦の枠を勝ち獲ったんですね。大学では、どれくらいから試合に絡めるようになったんですか?

中村:1年生の時の開幕戦でいきなり出場させてもらえたんです。流通経済大学戦だったのですが、残り3分くらい出してもらえました。

すがや:1年生でいきなり使ってもらえたの!? エリート街道が始まる予感しかない!

中村:そうだと良かったんですけど……(苦笑)。その後、何試合かはベンチ入りしていましたが、9月あたりからベンチ外になることが多くなっていきました。トップの試合にまた絡めるようになったのは、2年生の5月くらいだったと思います。その時は、左サイドハーフで、3年生になってFWにポジションを移して、今もずっとFWですね。

サンフレッチェ広島でプロの道を歩む!

すがや:さらっと言っていますけど、このポジション移動が大成功して、3年生の時に、関東大学サッカーリーグで得点王&アシスト王のW受賞でしたよね。さらに今年も得点王&アシスト王のW受賞……2年連続ってすごすぎるんですけど!? こういった活躍もあり、来年からはサンフレッチェ広島でプレーします。おめでとうございます! チームに入った時のプレーイメージはもうしていますか?

中村:ありがとうございます! 目指していたプロの舞台で挑戦できることになり、本当にうれしいです。イメージは……なんとなくしています。自分の長所のスピードやオフザボールの動きが活かせるのは、シャドーかなって思っています。もちろん、いまも取り組んでいるポストプレーももっとできるようになって、ワントップも出来るようになりたいです。とにかく試合に絡めるように頑張ります。

すがや:サンフレッチェ広島に行こうと思った決め手はなんだったのでしょうか?

中村:3つのチームで練習参加させていただいて、どのチームも素晴らしくて、本当に決めるのが難しかったです。その中で、サンフレッチェ広島さんは、練習の雰囲気はもちろん、自分の中で一番しっくりときた、って感覚がありました。『ハイプレス・ショートカウンター』というのは、明治でもやってきたことなので、入りやすかったんだと思います。

すがや:エディオンピースウイング広島でみられるのを楽しみにしています! 順番が前後しちゃったんだけど、高校時代に大学サッカーというものをどれくらい知っていましたか?

中村:3つ上に兄がいて、仙台大学へ行ったんです。兄も同じく前橋育英でサッカーをやっていました。その兄が進路を決める時に家族の中で、「ここがいいんじゃないか? あそこはどうなんだろう?」っていう話をしているのを聞いてはいました。いざ、自分の進路をどうするか考える時期に、兄から色々聞きました。やっぱり関東と関西の大学がサッカーが強い……など。そうした中から、明治大学に決めました。