世界では「筋トレコミュニティ」が生まれている

2019年11月、ハワイのラナイ島に世界最高峰のラグジュアリーなリトリート施設がオープンしました。世界のCEOをターゲットにした「フォーシーズンズホテル ラナイ アット コエレ ア センセイリトリート」です。

ここ数年、「リトリート(転地療法)」が欧米で大人気です。「リトリート」とは、もともと「隠れ家」「避難所」という意味を持つ言葉ですが、現在では「日常生活から離れ、心身をリセットして、新たに日常生活を再スタートさせるための合宿」というような意味で使われています。

ラナイ島の高級リトリート施設は、ラリー・エリソン〔テクノロジー企業の共同創設者で慈善家〕とドクター・デイヴィッド・アグス〔南カリフォルニア大学医学部教授、がん治療の第一人者〕が、健康問題の予防策に強い関心を示していたことで共鳴し、人々が健康で長生きできるような社会を作りたいという二人の想いから生まれました。

ここには、健康の専門家、栄養士、シェフ、フィットネスの専門家、スパセラピストなどが常駐。最新の健康ツールとテクノロジーを駆使した「専門的で他とは一線を画したウェルネス体験」ができます。

アクティビティは、筋トレ、健康に関する講義、慈善活動、スパ体験、オーシャンスポーツ、ハイキング、自転車、乗馬、アーチェリー、クレー射撃など、バラエティ豊か。24時間オープンのフィットネスルーム、屋外プール、ゴルフコースなども完備しています。

さらに、食事は、世界的な日本人シェフである松久信幸氏が率いるチームとドクター・アグスの栄養士が、身体全体の健康を考えながら提供してくれます。

このように、世界では「筋トレ」を中心としたコミュニティが次々と生まれてきているのです。

▲コミュニケーションツールとしての筋トレ イメージ:PIXTA

※本記事は、井谷武:著『史上最高のパフォーマンスを引き出す 知性を鍛える究極の筋トレ(マガジンハウス)』より、一部抜粋編集したものです。

『知性を鍛える究極の筋トレ』は次回5/21(木)更新予定です、お楽しみに。