たこ焼きとチューハイは合います
家から出ることさえためらわれるこのご時世。あちこち遠征して飲みに行きたいと思っているけどそうもいかない。悲しいし、飲食店の苦悩を思うと胸が痛い。せめて地元にお金を落としたいと思っています。
最近はテイクアウトが面白い。
「町全体がフードコートになったようだ」と誰かが言っていたけど、確かに、あらゆる店が自慢の料理を持ち帰りにしてくれるから、酒飲みにとっては悪くない時代でもあるわけです。
「このとんかつで一杯やろうか、いやカレーもいいな」
だが、問題はお財布である。
悩んだらあれもこれも全部買ってしまえ、なんて贅沢は言えない。
ただでさえ食費がいつもの倍になってるし、我が家は食欲旺盛なチビが2人いる。回転寿司のファーストオーダーで「中トロを炙ってください」というようなブルジョアに育ってしまったから、うまいもんから一気に食べ尽くす。その様子は冬眠を控えたヒグマも真っ青だ。
散々悩んだ末、今回はお手頃価格のたこ焼きにしました。
「たこふじ」は大岡山駅から程近い路地にある小さなたこ焼き屋さん。我が家から10分ほどの距離にあります。
店内でも、たこ焼きをつまみに立ち飲みできるのが素晴らしい。
チューハイを飲みながら、熱々のたこ焼きで一杯。
くー。
考えただけでよだれが出そうだ。軽く飲んでいきたいけど、今日は家でたこ焼きをつまみにレモンサワーと決めたし、家では腹を空かせたチビたちが待っている。
「たこ焼きを10個入りをふたつお願いします」
「はーい。ちょっとお時間いただきます」
店主は関西弁だから、きっと本場の味が楽しめるんでしょう。生地を混ぜたら、油を引いたたこ焼き機に流し込んでいきます。次に具材をポンポンとテンポよく入れていく。タコが大きいからきっと良い店なんでしょう。
たこ焼きって、自分でやると難しいですよね。油をたくさん引けば失敗はしないけど、カリッとしすぎちゃう。「ふわトロッ」が私の好みだけど、なかなかそうは仕上がらない。やっぱり業務用の火加減がキモなんでしょうか。