コロナ第2波が心配されている状況ではありつつも、日本をはじめ世界でも緊急事態宣言やロックダウンの緩和がされはじめている。そんな中、欧州民のフリーダムな国民性が爆発してしまっているという――。元国連職員でイギリス在住の谷本真由美氏だからこそわかった“日本には伝わってこない”欧州コロナ事情の最前線とは?

3密やぶりまくり! 欧州人はフリーダムだ

私が現在住んでいるイギリスでは、超過死亡を加えると日本の100倍の死者がおりまして、相変わらず一日に200名ぐらいが死亡しております。

それでもロックダウンが緩和され、6月1日からは学校も再開しました。

このような状況のなか、今大問題になっておりますのが、すでに「コロナが収束した気分になっている人」が続出している事です。

ロックダウンが緩和されたといっても、カフェやレストラン、店舗の一部やライブハウスなどはいまだ閉鎖中。2メートル以上の距離を取るソーシャルディスタンスルールはまだあります。

しかし、ここ最近は天気が良いのとロックダウン生活に飽き飽きした人が多数なためか、もはやルールは完全に形骸化しており、各地で違反者続出中なのです。

3密やぶりまくり、密、密、密です。

小池百合子女史に一発喝を入れていただきたいくらいのキングオブ密状態。百合子の目力なら自由すぎる欧州人もきっと言うことを聞くはずです。

さて、そんなイギリスの現状ですが、おどろくことにもはや誰もマスクをしてません。

店でもソーシャルディスタンスなどは当たり前のように無視。馴れ合いしまくり、喋りまくりです。手の消毒なんかやるわけねえですよ。だいたいねえ、普段からなにかといえば便座割りまくる連中ですからね。だからトイレに便座がないのよ。便座が。消毒以前の問題なんです。

▲「3密」関係なし! 欧州人はフリーダムだ イメージ:PIXTA

先日アメリカでアフリカ系の人が警官に殺害された件でデモが起きておりました。ロンドンの中心街やバーミンガムでも大規模なデモが組織され、デモ隊が大暴れしまくって3密やぶりまくりですよ。

あんた重症化してるのは黒人が多いんだから、3密を避けてまず黒人の人命を第一に考えろよといいたいですね。その前にイギリスはアメリカじゃないっつうの。