ふくのひれ酒でホッと一息

▲なんだこれは?!

酎ハイは何杯飲んでもおいしいけど、途中で少しお腹が膨れてきた。ちょっと気分を変えて、次は日本酒を飲みたいななんて思ってたら、気になるメニューを見つけました。

ふぐのひれ酒、いいじゃないですか。ちなみに、こちらは手にしたお酒をレジに持っていき、その場でお金を払うキャッシュオンスタイル。お酒を片手に390円を支払ったら、店主がやおら奥にある熱燗機にお酒をセットしてくれました。なんだかワクワクします。

▲ひれのいい香りが鼻をくすぐります

「お待たせしました〜」テーブルで待っていたら、ママが席まで熱燗を運んでくれましたよ。どうもどうも、東京どーも学園、なんてギャグをかましながら、ほどよい温もりを持ったカップをそっと手に持ちます。

フゥフゥと息を吹きかけると、ひれ酒のあの香りが鼻腔をノックします。

たまらないね。

さっきまでただの日本酒だと思っていたのに、熱燗になったとたん、その魅力があふれ出した。これはすごい。日本酒は熱燗にすればうまさが倍増すると教えてくれたのは池田勇人でしたっけ。私の所得が倍増するのはいつのことなんでしょう。

▲手作りの柴漬けですって

しばらく人生の先輩たちのよもやま話に耳を澄ませ、それを肴に酒を飲んでいたら、ママがね、柴漬けをそっとテーブルに置いてくれたんです。

聞けば手作りだそうで、常連さんたちも「これはうまい」と言いながら、うれしそうに酒を飲んでいる。それを見たママも店主の旦那さんもうれしそうでね。きっと、お客さんの笑顔が見たくてお店をやっているんだろうなって思ったんです。

この店にはどこにも悪意がないんです。

みんながニコニコしてる。世界平和はこの店から始まるんだって、クリスマス前にみんなに教えたいと思いました。

▲柴漬けおいしかったです。ごちそうさまでした

そんなこんなで、4杯ほど飲んだところでそろそろお暇しましょうかね。「角打ち」っていうと、男だらけで無骨で排他的なイメージがあるけど、こちらのお店は誰でもウエルカムで、アットホームで、きっと女性一人でも楽しめる。どこにも「角」がない。置いてあるテーブルだって丸い。もはや「丸打ち」ですね。ああ、楽しかったな。人情味にあふれたいい店でした。

さて、次はどこに行こうかしら。ふらりふらりと次の街へ。

 

『立ち飲み・マイ・ラブ♡ - 痛みに負けるな!-』は、次回12/31(金)更新予定です。お楽しみに!!

〈店舗情報〉
■飯島酒店
住所:東京都新宿区納戸町14
電話:03-3260-4322
営業時間:8時00分~19時30分
定休日:日曜日
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。来店前にご確認ください。