アイドルとしての初舞台はなんと旧・国立競技場!
「私、勉強が好きじゃないんですね。ちゃんとやったらできるのかもしれないけど(苦笑)、とにかく好きじゃないので。でも、小学校のときに塾に通うことになって、嫌だなぁ、辞めたいなぁ~と思って、お母さんにも正直に話したんですけど、そうしたら『だったら、なにか夢中になれるものを見つけなさい』って言われたんですよ。
そのときに頭に浮かんだのが、当時、よく見ていたももクロさんだったんです。なんか「アイドル=忙しい」というイメージがあったので『アイドルになれば忙しくなるから、塾を辞められるかも!』って(笑)」
そう決めたときにたまたま募集していたのが、スターダストプロモーションのオーディション。はじめて受けたアイドルのオーディションで、彼女は一発で最終審査まで進むことになるのだが、ここでちょっとした人生の分岐点とぶつかることになる。
「最終審査の日、私、友達と遊びに行く約束をしていたんですよ。ただの友達じゃなくて、幼稚園のころからの友達だったので、なかなかそういう機会もなかったし、私の中では友達と遊ぶこと>アイドルのオーディションだったんですね。
幼稚園といえば、そのころからいままでとにかくピザが大好きで! あまりにも大好きすぎて、幼稚園のときからイタリアンシェフになろうって思っていました。子供のころの夢はシャレじゃないですけど、シェフか主婦でしたね。アイドルになろうとはまったく思っていなかったので『オーディションより友達と遊びたい』って。そのときはお母さんに『せっかくだから運試しのつもりで受けよう』って言われてオーディションに行ったんですけど、あのまま遊びに行っていたら、いまでもシェフを目指していたと思います」
そして最終審査も突破して、見事にスターダストプロモーションに入所。
だが、まだ9歳で塾を辞めたい一心でオーディションを受けただけの彼女には、まったくといっていいほど将来のビジョンはなかった。
「合格しました、と言われても、なーんにも考えてなかったですね(苦笑)。ただ、踊るのとかは好きで、歌うことも好きだったんですよね。ただただ『アイドルをやる』っていう自覚がなくて、さっきも言ったように習い事感覚でしたね、最初のころは」
だが、時はまさにももクロの人気が爆発していたタイミング。
なんと小島はなのアイドルとしての初舞台は旧・国立競技場という日本最大にして、めったに立つことのできない(旧・国立競技場はすでに取り壊されてしまったので立つことは不可能!)究極のステージ。ももクロがデビュー時から夢見てきた場所にいきなり到達してしまったことになる。