長年強さを見せる近畿勢が9大会連続ベスト4入り

報徳学園が準決勝、大阪桐蔭がベスト4入りしたことで、センバツにおいて9大会連続で近畿地区の高校がベスト4入りしたことになる。

下記が過去9大会の結果だ。(左から、優勝、準優勝、4強)

2014年 龍谷大平安(近畿) 履正社(近畿) 豊川(東海) 佐野日大(関東)
2015年 敦賀気比(北信越) 東海大四(北海道) 大阪桐蔭(近畿) 浦和学院(関東)
2016年 智弁学園(近畿) 高松商(四国) 龍谷大平安(近畿) 秀岳館(九州)
2017年 大阪桐蔭(近畿) 履正社(近畿) 秀岳館(九州) 報徳学園(近畿)
2018年 大阪桐蔭(近畿) 智弁和歌山(近畿) 三重(東海) 東海大相模(関東)
2019年 東邦(東海) 習志野(関東) 明石商(近畿) 明豊(九州)
2021年 東海大相模(関東) 明豊(九州) 天理(近畿) 中京大中京(東海)
2022年 大阪桐蔭(近畿) 近江(近畿) 浦和学院(関東) 国学院久我山(東京)
2023年 山梨学院(関東) 報徳学園(近畿) 広陵(中国) 大阪桐蔭(近畿)

今回のセンバツを含めると、9大会中6大会は近畿地区から複数の学校がベスト4入りしており、さらに2014、2016、2017、2018、2022の5大会では優勝している。

関東勢が5大会連続でベスト4以上を記録したなかで、安定の強さを見せている。

また、夏の甲子園に関しても近畿勢は、2017年から5大会連続でベスト4に入っており、2018年から2021年までの3大会で甲子園制覇している。(2018年・大阪桐蔭、2019年・履正社、2021年・智弁和歌山)

2010年代半ばから現在まで「近畿勢の時代」が続いているといっていいだろう。

夏の甲子園では、さらに成長した強さを見せてくれることに期待したい。

優勝候補3校は優勝を逃す…夏の巻き返しに期待!

今大会の優勝候補だった大阪桐蔭と広陵(広島)は準決勝で敗れ、仙台育英は準々決勝で姿を消した。

大会前の下馬評では、この3校が優勝候補筆頭であったのは間違いない。

昨年の明治神宮大会に関しても大阪桐蔭は2連覇、広陵も2年連続で準優勝、仙台育英はベスト4と順調な勝ち上がりを見せた。

大会序盤は順調に勝ち上がった3校だったが、大阪桐蔭と仙台育英は報徳学園に敗れ、広陵は山梨学院に敗れた。

番狂わせというほどではなかったが、大会前から優勝候補と騒がれていた3校には少なからずプレッシャーはあっただろう。

全国の舞台でベスト4とベスト8な立派な成績だが、夏の甲子園ではこの悔しさを糧に全国制覇を目指して欲しい。

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今年の夏の甲子園でも、熱戦が繰り広げられることだろう。高校球児たちが見せる熱い夏が、今から待ち遠しい。


プロフィール
ゴジキ(@godziki_55)
自身の連載である「ゴジキの巨人軍解体新書」「データで読む高校野球 2022」をはじめとした「REAL SPORTS」「THE DIGEST(Slugger)」 「本がすき。」「文春野球」などで、巨人軍や国際大会、高校野球の内容を中心にコラムを執筆している。今回、新たに「WANI BOOKS NewsCrunch」でコラムを執筆。Twitter:@godziki_55