プロではない高校野球だからこそ生きる戦略
今年のU-18ベースボールワールドカップは、日本が初優勝を成し遂げた。
🥇 🇯🇵 Here is the final out and Japan are the World Champions!#BaseballWorldCupU18 pic.twitter.com/8SGtCDpsqW
— WBSC ⚾🥎 (@WBSC) September 10, 2023
世界的に取り上げられたバント攻撃は、準備期間が短く成熟度があるとは言い難いU-18だからこそ生きた結果と言えるだろう。
また、この2年間監督を務めた馬淵史郎氏(明徳義塾)は「いろんなやり方があるが、私にはこれしかできない」とコメントを残すほどだ。
大会前はスラッガータイプが少ないため、チーム全体の打力が低いことが懸念されていたが、それを打開した結果になった。
大会全体を通して、「スモールベースボール」を駆使して勝利したが、特に決勝は三者連続バントをするなど、馬淵氏らしい野球を見せたのではないだろうか。
U-18の場合は、夏の甲子園終了後にチームづくりが始まるため、短期的にチームをまとめ上げられるかが鍵になる。
さらに、普段は金属バットを使用しているが、この大会では木製バットを使用するため、選手個人で見てもそこへの対応力が必要になる。
世界各国を見ても、細かい部分でミスは目立っており、決勝も相手のミスにつけ込む形で得点を奪い世界一になった。
Japan successfully execute the bunt to bring the tying run and score the go-ahead run to take the lead for the first time in the game! - XXXI WBSC U-18 Baseball World Cup#BaseballWorldCupU18 pic.twitter.com/YBsz4FRfFg
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これらを踏まえても、U-18が本格的に力を入れ始めてからは、森友哉や浅野翔吾ぐらい甲子園で圧倒的な打力を見せなければ、打者は計算しづらいのはあるだろう。
その状況がある程度予測できたからこそ、馬淵氏はバントを含めたスモールベースボールを中心とした野球で世界一に導いた。