アイドル活動を通して成長できたこと

――アイドル活動を通して成長できたと思うことはありますか。

紗愛 私たちは自己プロデュースアイドルです。自分たちがどんなにツラくても、自分たちが行動しないと何も始まらないし何も生まれないので、お互いを支え合ったり、周りをよく見て行動してきたことで、“自分は何をしないといけないのか”を見極めることが、自然にできるようになったと思います。自分のためだけじゃない、誰かのために行動するということは簡単にできることじゃないので、今後の人生においてもいい勉強をさせてもらっています。

花宮 ライブの香盤表作りや経費の計算、年間スケジュール、グループと個人のタスクをデータで管理してきました。事務的な作業の技術は、目に見えて成長できた部分の1つだったんじゃないかなと思っています。あと、定期的なグループMTGを開く際に進行役をやっていたり、この子はこれが得意だから、この仕事をお願いしようなど、やらなきゃいけないことを明瞭化させて割り振ることが得意なことに気づけました。

そして、パフォーマンス面では、裏声でしか歌えなかったのが、地声やミックスなどいろいろな声で歌えるようになりました! アイドル活動を通して思い返してみると、いろいろなことができるようになっていて、気づかないうちに成長していたんだなと思いました!

大河 イヤなことから逃げるタイプで、そんな自分が嫌いでした。アイドル活動を始めてからは、やったことがない作業やツラいことにも挑戦してきたので、イヤなことから逃げない自分になれた気がしています。あと、活動を機にWacom(ワコム)を購入して作業をしてきたので、デザイン系が少し上手になりました。これからもみんなが喜んでくれるような、かわいいアイドルグッズを作りたいです!

乃街 これまではコスプレイヤーとして、写真のなかでの表現力を磨いてきました。アイドル活動によって、リアルタイムの表現力と踊り、歌のパフォーマンス力、見ている人を楽しませる意識は格段に成長できたと思います。メンバーとは、本気で怒りあえて、なんでも意見できる関係を作れました。表現者やクリエイター、人間としても成長できたのではないかなと思います!

芽衣 いっぱいありますが、一番は仲間を大切にする気持ちです。コスプレ界隈の友達は少ないんですけど、クルクラとして動くことが多かったこの1年は家族よりも連絡を取り合い、実際に会ってもいました。協力してひとつのモノを作り上げる力も成長できたのかなと思います。

円谷 衣装制作にも携わらせていただいたので、運動可動域や撮影の見せ方、ステージでの見せ方の差など、とても勉強になりました! 仕事と両立させるために時間の管理をして、そのなかで最大限努力をする。そして、なにより仲間に頼ることの大切さを学べたので、人として成長できたと思います。これからも新衣装や新曲、より良いパフォーマンスに向けて成長できるように頑張ります!

本田 私は人前に立つことが得意ではなく、むしろ苦手なほうだったのですが、このプロジェクトをきっかけに、人前に出て自分を魅せるという、ひとつの壁を乗り越えられた気がしています。ライブ後、ファンの皆さまにたくさん褒めていただいたのですが、そのなかで「表現力や表情がよかった」という感想もいただけて。鏡に向かっての練習や動画を見て研究したりなど、特に努力した部分だったので本当にうれしかったです。

 

――最後に、残りの活動期間での目標、最終的に達成したいことを教えてください。

紗愛 今後はいろいろな対バンにも出演させていただきたいです! そして、最終目標ですが、アイドルさんたちが一度は目指す舞台「TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)」に出演できたら……と考えています。自己プロデュースアイドルのCouleur Clarityとして、ファンの方にはもちろん、これから知ってくださる方にも心に残るステージをお届けしていきます。

(取材:だい坊)


プロフィール
 
Couleur Clarity(クルールクラリティ)
コスプレイヤーの紗愛、大河もも、花宮いのり、乃街まの、芽衣、円谷みう、本田夕歩の7名で、2023年5月14日に期間限定でデビューした自己プロデュースアイドル。X(旧Twitter):@couleur_clarity、Instagram:@Couleur_Clarity_