だから、この4人でがんばっていける

「ゆづ(市川優月)はもうステージでのMCについてはいっぱい頼ってますよね、アハハハ。いつもは『毒舌』とか言われるゆづのトークですけど、普段は本当に学校の話とか、今、ハマっていることとか、そういうことしか話さないんですよ。仕事とかアイドルについて、なんて、本当にしゃべらないんですよね。

でも、話し合いの場になるとガラっと変わるんですよ。とにかく熱い! 最初にそれを知ったときには『えっ、ゆづってこんなに熱く語るんだ! こんなに熱い気持ちを持っているんだ!』って、一瞬でイメージが変わりましたから。

ただ熱いだけじゃないんですよ。すごくアイドルというものについて深く考えているんです。話し合いの場でのゆづの話を聞いていると、本当に勉強になりますから。そういう部分は見習わないといけないし、本当に頼りになる存在です」

こうやってメンバーの話をしたあと、鈴木萌花はこうつぶやいた。

「だから、この4人でがんばっていけるって思えるんですよね」

俯瞰でメンバー個々を見つめることで、グループとしての強みも見えてくる。

「最年長だけど、お姉さん的なことはなにもできていない」という鈴木萌花だが、この視点はまさに最年長ならでは、である。

さて、鈴木萌花の「今」はどうなのか? ここまでも書いてきたように「歌がうまい子」として、ファン以外にも認知されている彼女だが、じつは昨年末からアメフラっシの『かわいい担当』を任命された。前任者の大平ひかるが脱退する際に指名していったのだ。

「まぁ、かわいいって言われたら普通にうれしいですけど(笑)、最初はどうしようか戸惑いましたよね。これからずっとかわいいキャラをやっていくのかって。ひっか(大平ひかる)は常にかわいい存在でしたけど、私にはそれは無理だなって(苦笑)。

だからMCコーナーとかで、かわいいキャラを求められているときには、もうおもいきってやりますけど、かわいい担当じゃないときもありますよ、と。曲のときとかは、また違う私を見てもらえたらなって。それが私なりの『かわいい担当』のやりかたです」

そのあたりの面白みは、まさにライブでなければ味わえないものだが、こういうご時世なので、次のライブの予定は正直、立っていない。現状、8月に予定はされているが、こればっかりはどうなるのか、誰にもわからない。それでも鈴木萌花は常に前を見つめている。