ヨースケ、パチンコ人生で初めての大当たり!
「いちについて、よーい(ピーっ) ガンバレガンバレ」
何度目の開放かは覚えていません。けれど、なんとか、最初の500円のうちに羽根に玉が拾われたんです。
『あっ、球が羽根に入ったぞ』
その次の一瞬くらいでした。突如、ドットのルーレットが回転し始めます。
「♪♪♪~ 2等賞!」
『!?! 当たったってこと?』
羽根がパカパカと開き始めました。よくわからないまま打ち続けます。羽根に玉が入るたびに、玉が台から払い出されます。
「ああ、やっぱそうだ、これが当たったってことなんだ!」
2ラウンドしかないので、あっという間に大当りは終わってしまうのですが、それでも下皿にちょろっと出るくらいの玉を、大当りで獲得することができました。
おおお。なんか当たって、少しだけど玉が増えた。これを繰り返せっていうことなのかな。でも隣のおっちゃんは、一回の大当りで、もっとたくさん玉が出てるような気がする。あ、そうか、ルーレットによって出る玉が変わるのか? なるほど、そういうことなのか!
などと、初当りを経験したことにより、自分の中のパチンコ経験値が爆上がりしたような気がしました。メタルスライムくらいは倒したかもしれない。今回はわずか500円で当たりが引けた。意外と簡単なんじゃないの、コレ。あとは、この出た玉で、また羽根に入れればいいって事だな。『4000発定量:同じ台で何回でも』って書いてある意味は良くわからないけども!
……2度目の当たりが見たくて、出た玉を打ち込んでみます。
「いちについて、よーい(ピーっ) ガンバレガンバレ」
今度は、すぐに玉が羽根に拾われました。
「あっ!! また羽根に入った!!! 当たり!!」
当たったと思ったんですけど、今度は先ほどのようにルーレットが動きませんでした。そりゃ、そうだよ。「羽根に入ったら当たり」じゃないんだよ、羽根モノって。それだったら店が潰れますね。
羽根モノのルール。『羽根が開いたら、玉を入れて、「V入賞して」初めて当たり』
壮大な勘違いです。鮮明に覚えてるわ、この時のこと。「そうだ、Vに入らないと当たりじゃない、って、勉強したサイトにも書いてあったやん。恥ずかし」って。基本中の基本です。メタルスライムを倒す前に、スライム倒してから出直して来いって感じですね(笑)。
つまり最初の玉は、わけが分からないうちにV入賞していたことになります。初心者にはあまりにも一瞬過ぎて、見えてなかったんですよ。仕方ないんですけどね、全部独学だし、昔の羽根モノって玉の役物内での滞在時間、短いもん。
現在の僕は「役物機でV入賞の瞬間を見逃した場合は、それは当たっていないに等しい」という名言を残しています(どこにだよ)。今考えると「生まれて初めてのV入賞を見逃している」なんて、パチンコおじさんとしては、あるまじき失態なんだよな(笑)。