100歳でお客さんの前でウクレレを弾くことが夢
高木は、かねてから“100歳でウクレレを弾くことが夢”と語っている。元気そうに話す姿を見ると、それが夢ではなく、実現することになる目標のように思えてくる。
「健康じゃないとね、今のところ健康なんです。お医者さんにも、この年齢の模範だと言われるくらいで、“少し減塩して”って言われるくらいかな。加藤のところも減塩してるしね。
面白かったのが、今年の正月のドリフの特番で、コントの小道具で出てくる料理を、加藤がずっと食べてるの(笑)。家だと薄めの味付けだけど、その料理は濃いめの味付けで、しかもコント撮ってると誰にも文句言われないじゃない? うれしそうに食べてましたよ……告げ口になっちゃうか(笑)」
今年で90歳。先日はハワイでライブを開催したという。インタビューの冒頭で、加藤茶と二人だけになってしまった現在が土壇場だと話していたが、精力的に活動している高木は今でも高みを目指している。
「さっきも100歳でウクレレを弾きたいって話になったけど、それも下手くそじゃ駄目だって僕は思うんです。お客さんが聞いて“いいな”と思わないといけないし、そのためには内容もレパートリーもいろいろ考えてやっていかないといけないんです。“ウクレレ弾きました”だけじゃダメ。
1933ウクレレオールスターズというグループを関口和之、野村義男、荻野目洋子、分山貴美子、はたけやま裕、ヤナギマンとやってるんだけど、あれは僕の理想ですね。僕らが覚えてきたハワイアンというのは、残念なんだけど、当時のまま出したら今は通用しない。
1933ウクレレオールスターズは、サザンの曲とか、荻野目ちゃんの『ダンシングヒーロー』をウクレレでやってるんですけど、僕が覚えてきたハワイアンの要素もあるし、今の要素もあるから、両方楽しめるんですよね。ただ弾いている、じゃなくて、“高木ブーのウクレレ、いいな”って言われていたいですね」