一心不乱に行動したら仕事につながる
秋田旅から帰ってから、根本さんと僕、そして秋田のエンタメ関係者の方々で、真剣に「エンタメの力で秋田を盛り上げる方法」を考えるようになった。グループの中で唯一、秋田に縁もゆかりのない僕も、外部から見た秋田の魅力や課題を一生懸命に伝えた。
地元の人がたいしたことないと思っている風景が、県外の人間からしたら、めちゃくちゃ感動的だったり、当たり前のように食べている菓子パンがとてもおいしかったり。
そこで出たひとつの結論が「秋田を盛り上げるラジオ番組を立ち上げる」だった。確かに、このやり方なら自分のフィールドで背伸びしないで、秋田の盛り上げに貢献できるかもしれない。
7月からABSラジオ(秋田放送)で「秋田ねねねフェス実行委員会」という番組が始まった。ありがたいことに弊社が制作を担当しており、僕も作家兼プロデューサーというポジションで番組に携わらせてもらっている。
秋田出身のトンツカタン・櫻田さんをMCに、秋田でいつか音楽フェスを開催することを目指して、毎週ステキな音楽をかけるという30分番組だ。まだまだ始まったばかりで知名度も低いが、秋田を盛り上げるべく毎週、愛をこめて制作している。
この番組も、僕が秋田を旅していなければ「秋田出身の人をゲストに招いて、きりたんぽを食べながら秋田のいいところを全国に発信する」という安直な番組になっていたかもしれない。
そんなこんながあって、僕はこの夏「秋田竿燈まつり」を見に行ったというわけだ。竿燈まつりを見学しただけではなく、地元の新聞社の取材を受けて番組をPRしたり、商店街や大学を視察させてもらったり、今回もいろんな秋田を吸収させてもらったので、今後も継続して秋田を盛り上げる方法を考えていきたい。
飲み会でボロを出さないように必死に引き出しを開けまくって、その土地のことをより深く知るために現地に足を運んで……ただただ一心不乱に行動したら仕事につながった。本当に行き当たりばったりで、「いつか仕事になるかも」なんて打算は1ミリもなかったけど、「地元の話に興味を持ったら喜ぶだろうな」とか「実際に旅行してきたらもっと喜ぶだろうな」とは思っていた。
当たり前な話だけど、“人が喜ぶことはしたほうがいいし、楽しい未来につながる”ということを、今回の一連のできごとで学んだ。
「秋田の人と知り合う→秋田を旅する→旅の経験を基に秋田を盛り上げる方法を考える→番組を始める」という流れは、自由に、そして予想外の仕事ができていて、なんだかとてもワクワクしている。
この流れの先に「→秋田が盛り上がる」が刻まれるように、もっと頑張りたい。こんな外様の若輩者をステキなプロジェクトに巻き込んでくれた根本さんをはじめ、秋田県人会の方々には大感謝だ。
僕は東京生まれ東京育ちなので、いわゆる自分の「田舎」というものが存在せず、「田舎」という響きにうっすら憧れを抱いていた。なので、僕は秋田を自分の田舎とすることを決めた。毎年、田舎に帰ろうと思う。いつの日か「TPコーポレーション秋田X」が誕生するかもしれない。
とにかく、秋田はごはんもお酒もおいしくて本当にいいところなので、ぜひ1回は行ってみてほしい。僕もかなり秋田に詳しくなったので、聞いてくれたらなんでも紹介します。そして「秋田ねねねフェス実行委員会」、ABSラジオで毎週日曜24:30から放送中なので、ぜひ聴いてください。
次回の『TP社長日記』は、9月26日(木)更新予定です。お楽しみに!!
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〇『秋田ねねねフェス』実行委員会[stand.fm]